論文と発表
ようやく涼しくなってきましたねという挨拶を二日程していたのにまた暑い日が戻ってきてしまいましたね。でも日照時間は真夏に比べて確実に減ってますからね。生き抜いてみせましょう。
1,論文について
東洋音楽学会の機関誌である『東洋音楽研究』第89号に「研究ノート」として論文が掲載されました。タイトルは
「ピアノの管理をめぐる音楽家と技術者の協働
ーピアノ技術者による『音楽』『会報』への寄稿記事をもとにー」
です。今回の論文は、ネットで公開されていないので、読みたいと思ってくださった場合には『東洋音楽研究』が置かれている図書館で読むか、そこから複写依頼を出すか、ですかね?
あとは私の手元に抜刷が何部かまだあるのでお送りすることができます。
「ネットで読める日本語の論文」というのは、ネットで読めない論文よりも学術的に軽く見られがちな空気がありますが、コロナ禍初期に大学院へ入った私にはその現象の由来?がイマイチ理解できていません。
それよりも、初めて掲載された論文がネット公開されて、リンクを友人に送れば冷やかしでも読んでもらえた環境だったので、読まれないまま埋もれるのは寂しいことだな~とは思う次第です。
まあピアノ業界、ピアノ技術者について調査するぞという人がいつの日か現れたら、何かしらのタイミングで読んでもらえると信じてやっていきます。
ちなみに今回の論文は、昨年2月に芸大のピアノが売却されたニュースを受けて構成したものですが、戦前と戦後の接続について、もう少し肉薄した調査ができなかったものかと反省しています。
ありものの材料で、戦前はこんな風な景色も一部あったと言えそうですねでとどまっており、なんかグッと迫ってくるものがないというか、、というのが出来てから読み返してみての自分の感想です。
とはいえ、査読論文二本に挑戦した2023年の自分はなかなか頑張ったね、お疲れ様でしたと言ってあげたいです。
2,発表について
先日、ありがたいことに大学で発表の機会をいただきました。ただ、、、人前で話すとかそもそも人と話すとか、オフィスに毎朝出勤するとかスーツを着るとかヒールを履くとか化粧するとか、そういうことがほぼほぼ【無理】だからピアノの調律師という裏方稼業に魅力を感じた部分もある自分にとって、発表とか懇親会とかほんとに貧血必至なイベントなのですが、なんとかがんばりました。
私の前に発表された森さんはロスコって!なんてタイムリー^^;;という感じで川村記念美術館のことをお話して、打ち解けることができてよかったです。オーディエンスのほとんどが美術系の方だったので、本当は修論に絡めた、ピアノ技術者による戦前戦後のピアノ展覧会についてのほうが興味を持ってもらえた可能性高いのですが、今ここで技術書についてまとめないと重い腰が上らない気がする!と思って自分の研究の進捗最優先で取り組みました。
スライドを使って発表するには、スライドに使う画像の著作権とか色々めんどいんだなーーーー!と思って20年前に自分で書いた製図なども使いました。こんなところで役に立つとは当時の自分もびっくりしてると思います。
9月までの研究活動はそんな感じでした。
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