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【語らせて】この台詞で酒が飲める「私を構成する5つのマンガ」

今回の日刊かきあつめテーマは「私を構成する5つのマンガ」です。

日刊かきあつめでは毎回映画ネタを書いているのですが、今回は映画ネタを封印し、ガチで好きなマンガを5つ紹介しようと思います。

だって、マンガも大好きだから。

しかし好きなマンガが多すぎて、5つ選ぶのは難しい。そこで今回は好きなマンガの中でも、「この台詞は語りながら酒が飲める」5作品を紹介します。

だって、お酒も大好きだから。

それではネタバレ全開で、缶ビール片手に語っていきます。皆様も缶チューハイ片手にご覧ください。

1.宮本から君へ

【超簡単なあらすじ】
新卒営業マンの主人公・宮本が、恋や仕事に不器用ながらも成長し、自分なりの生きざまを見つけていくヒューマンドラマ。

この漫画を読んだのは新卒1年目の頃。たしか、サイバーエージェントの藤田社長がオススメの漫画に挙げていたのがきっかけで読みました。

宮本はどこにでもいるような普通の新卒。彼は情熱だけはある男なのですが、それだけでは何ともならない出来事が多々あり、妙にリアリティのある漫画です。

特に印象的なのが「拓馬編」。宮本は、彼女の靖子を巡る"ある出来事"が理由で、ガタイの良いラガーマン・拓馬とタイマンをします。死闘の末、血まみれになりつつも拓馬を倒した宮本は、靖子の元を訪れて言います。

「このすごい俺が幸せにしてやる」

血まみれの宮本を見た靖子は呆れ、そして怒ります。その彼女を目の前にして言い切るわけです。
何の根拠もない、ただ自分に対する自信しかないシーンに魂を揺さぶられました。

拓馬編はかない過激なシーンが多いので、ご覧になる際は気を付けてください。缶チューハイ1本分くらいの酔いは冷めます。もう1缶飲んでおきましょう。

2.銀魂

【超簡単なあらすじ】
天人と呼ばれる宇宙人が占領した架空の江戸を舞台に、主人公の万事屋亭主・坂田銀時が、毎回なんやかんやするSF時代劇コメディ。

この漫画、本当に好きなんですが、好きって初めて言いました。

連載開始当時は中学生でした。好きで集めてたのですが、周囲で「銀魂好きな奴は厨二」みたいな空気があって、だんだんと読まなくなったのです。

先日、実家を売るときになって部屋の奥から出てきた銀魂を読んで、やっぱり面白いな〜と。
好きな台詞は沢山ありますが、特にコレ。

「今も昔も俺の護るもんは、何一つ変わっちゃいねェェ!!」

時代の変化が激しい昨今だからこそ、響くものがあります。

銀魂が好きなところは、日常のギャグを守るために、非日常のシリアスを必死に頑張るとこです。

通常の少年漫画はシリアスな本筋ストーリーがあって、たまに箸休めとしてギャグ回があります。ですが銀魂は作りが逆になっていて、しょうもない日常としてのギャグ回がメインにあり、たまにその日常を守るためのシリアス回があります。

これって現実の世界も同じだと思うのです。
毎日根詰めて仕事して、たまの休日に羽を伸ばして生活よりも、毎日が楽しい日々で、その日常を守るためにたまに真剣に仕事をする生活の方が私は好きです。

時代が変わろうとも、この考えを変えずに護って生きたいと思います。缶ビールおかわりします。

3.四月は君の嘘

【超簡単なあらすじ】
ピアノを弾けなくなった天才少年・有馬公生が、一人の天真爛漫なバイオリン少女・宮園 かをりに出会い、ピアノと自分のトラウマに向き合っていく青春ラブストーリー

このマンガを始めて読んだのは古本屋でした。立ち読みで全11巻を一気に読んで号泣し、涙を流しながらその場で全巻買い、家に帰って全巻読み直してもう一回泣きました。

かをりちゃんのおかげで、ピアノを止めてから灰色だった公生の人生が、だんだんとカラフルになっていく様子が青春そのもの。思わず笑みをこぼしながら読んでしまいます。ですがカラフルな日々はいつまでも続かないわけです。

なぜならかをりちゃんは病を患っていたから。そして物語の終盤、かをりちゃんから公生に宛てた手紙が最高なんです。

後悔を天国に持ち込まないため、好き勝手やったりしました
怖かったコンタクトレンズ
体重を気にして出来なかったケーキホール食い
偉そうに指図する譜面も私らしく弾いてあげた
そして・・・一つだけ嘘をつきました

この「一つだけついた嘘」が全ての人間関係をひっくり返し、真実の物語を語り始めるわけなんですが・・・もう書いていながら、涙で・・・画面が滲んできました。芋焼酎の水割りに変更します。

4.予告犯

【超簡単なあらすじ】動画サイトに犯罪予告を上げ、実行をしていくシンブンシと名乗る覆面の男と、警視庁サイバー科の警察との攻防を描いたサスペンス。

シンブンシが犯罪を行う理由は、彼らを爪弾きにした社会への復讐・・・と見せかけて本当は、日系フィリピン人の友人・ヒョロの夢を叶えるためでした。

彼の夢とは日本にいる父親に一目会うこと。ヒョロは夢を叶えるために自分の腎臓を売ってまで日本に来たのですが、日本社会の理不尽に押し潰され、夢を叶えることなく死んでしまいます。

お前が腎臓を売ってまで来たかった国が、こんなザマでごめんな

シンブンシの主犯・ゲイツが言うこの台詞がとても沁みる・・・。社会の理不尽を無くすことはできないのでしょうか。誰もが自分らしく生きられる社会になればいいのに・・・。だいぶ酔いが回ってきました。芋焼酎ロックでいただきます。

5.ヒミズ

【超簡単なあらすじ】
貸しボート屋を営む中学生・住田が、平凡な生活を夢見つつも、どんどん闇に堕ちていくサスペンスホラー。

住田の人生は本当に救いようがありません。両親が離婚し母親と暮らすも母親は男を作って出ていき、戻ってきた父親に虐待された反動でその場で父親を殺害する・・・って書いていて悲しくなってきました。

父親を殺してしまい、普通なれない存在だと気が付いた住田が言うんです。

どうせなら、こんなゴミ以下の命でも一度ぐらいは有効に、できれば社会のために立派に使ってみたいと思う。

どん底にまで堕ちて、この台詞が言えるでしょうか。私は言えません。せめて自分が普通だと思うなら、社会のために住田より頑張らなくてはいけないと思うのです。

ちなみに住田は社会のために「悪い奴」を殺すという結論に達します。どこまでも堕ちていく様に心が締め付けられます。・・・お水飲みます。

このマンガたちの共通点とは?

いかがでしたでしょうか。

バラエティに富んだマンガたちでありましたが、これらの作品には共通点があります。

そう、実は全て、映画化している作品なんです!!(結局映画ネタ〜〜〜)

漫画で読むもよし、映画で観るもよし。映画ならお酒を飲みながらでも、悠々と観ることができますね。

気になるものがありましたらご覧ください。

僕は酔っ払ったので寝ます。

編集:アカ ヨシロウ

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