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「出戻り採用」のススメ〜再入社経験者だからこそ語るメリット

「大企業の2割に再入社制度あり」NewsPicksでこんな記事が出ていました。

実は私自身も再入社経験者。
新卒で入社したシステム開発会社に、子どもが小学1年生になったタイミングで8年ぶりに週2回の派遣社員として復帰しました。

それまでに派遣やパートなど他社での勤務も経験しましたが。
やはりどこに行くにしても最初がものすごく大変。
業務のみならず、会社独自のルールも1から覚えなくてはならないということに加え、人間関係も1から築いていかなくてはならないというプレッシャー。
特に未経験の職種やブランクがある場合は、社員さんにいろいろ聞かなければならない立場とあって、このプレッシャーは半端なかったです。

それに比べて、出戻り入社には多数のメリットがありました!

「1から覚えなくていい」という安心感

特に在籍していた部署への復帰の場合は、安心感が全然違う!
もちろん8年も経っているので新しいサービスもあり、覚えるべきことも結構ありましたが。
裏を返すと、会社側としても「1から教育する手間や費用がかからない」というメリットがあるのではないでしょうか?

旧姓が記された仕様書を見つけた時は、「あ、今も使ってもらってる」とちょっとほくそ笑んでしまいました。

最初から必要とされているという実感

部署異動や退職などでいなくなっていたり、また新しい人が入ってきていたりというのはもちろんありますが。元々知っている人もちらほら。
「待ってたよ」と歓迎してもらえて、とても嬉しかったのを覚えています。

おそらく通常の採用だと、最初はお互い探るところから入るし、お互い理解できるようになるまでにはやっぱり時間がかかるんですよね。
それを考えると「最初から必要とされている」という実感はストレス軽減にもつながります。

会社としても「即戦力」であることは大きいですよね。

社内を客観的に見ることができる

これは他を経験したからこそ。

新卒で働いている時は、他社を知らないから「今の環境がいかに恵まれているか」ということをなかなか実感できなくて、つい不満ばかり口にしてしまうのですが。
辞めて他で勤めてみると「ああ、実は恵まれていたんだなあ」「守られていたんだなあ」とわかるんですよね。

新人研修もそうですし、資格取得時の支援金・報奨金もそう。
資格取得でお金をもらえるどころか逆に多額を支払わなければならない今、考えると「なんでもっと資格を取得しておかなかったんだろう」と後悔の嵐です(過去の自分にタイムスリップして言ってやりたい!)。

復帰した時には、恵まれている環境も理解しているし、「今、私はこの職場でどういう役回りで必要とされているのか」を考えて働くようになったので、以前勤めていた時のようなストレスはほとんどありませんでした。

会社としても、他の会社で培った新しい知見を採り入れられるなどのメリットがあるのではないでしょうか?

誰でも向いているわけではないけれど

私の場合、本業が忙しくなってしまったため、その仕事は辞めてしまいましたが。復帰させていただいたことは今でも感謝しています。

もちろん全ての方が「出戻り採用」に向いているとは思いません。

個人的に積極的に採用した方が良い!と思うのは以下の3タイプでしょうか。

・他の会社も経験して「やっぱりこの会社がいい」と思ってくれている人
・円満退社した人
・夫の転勤など家庭の事情でやむを得ず退職した人

私のこの経験が、採用を考える時の参考にしてもらえると、うれしいです。




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