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手に乗るほどの量でいいから本物が欲しい

ポイントカードにシールを貼るように、最近毎日仕事終わりに小さくてかわいいお菓子を買ってしまう。
今日は取引先訪問で、近くにカヌレ屋さんがあると聞きつけたので当然のように寄った。
素直じゃないから人を贈り物をされるのは苦手なのに、自分が贈る分には大好きで、箱詰めのカヌレ一粒ずつに家族の名前をつけながら帰路についた。

愛で方は色々あるし、納得しあえないことばかりだ。
黙って愛されるがままに愛されたいのに、私はそこに混ざる小さなくずさえわざわざ見つけ出してこわがる。

最近またダメになる兆しが見えている。手持ち無沙汰になるのが怖くて歯磨きの時間が長くなる。何かに懇願するような気持ちになることもある。
自分をだませているようで、自分がずるいのも一番知っているから、見破りながら乗せられている。
簡単に誓いを立てたくなるけれど、やすやすと手を差し伸べずにいてほしい。

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