見出し画像

チョコレート専門店は初めて?!イチローズモルトを醸造されているベンチャーウイスキーさまを見学してきました🥃

暑さとジメジメした空気が入り混じる季節になってきました。チョコレートは、夏はあまり食べない方も多いかもしれませんが、現在ママノは夏にぴったりのチョコレートも開発中ですよ!

さて、ママノは先日、代表の江沢、ショコラティエの本間などと共に、埼玉県の秩父市にある、株式会社ベンチャーウイスキー様を訪問いたしました!

ベンチャーウイスキー様は、ママノが父の日向けに商品開発した「神様の大粒生チョコレート ジャパニーズウイスキー」に使わせていただいている「イチローズモルト秩父ザ ピーテッド2018」を醸造されている会社様です。

最終ロット販売中です

通常であれば、Barやお酒の卸売業者さんなど、専門の方でないと見学を受け付けていないということなのですが、今回このチョコレートを創らせていただくお話をお伝えし、おそらくチョコレート専門店としては初!?の見学を受け入れていただきました。

敷地内の貯蔵庫。見学では、中も拝見しました。

この秩父蒸留所は、西武秩父駅からタクシーで15分くらい走った小高い丘の上にありました。秩父は、夏は高温多湿・冬は氷点下まで気温が下がる気候で、これがウイスキーの製造にも良い影響となるようです。

広々とした敷地には、コンパクトな施設があり、年間生産量は、本場スコットランドの大きな蒸溜所であれば、1週間で生産してしまう量だということでした。

まず最初は、ミルを拝見しました。この日用意されていた麦はデンプン質の高いスコットランド産。年間の使用量の10%程度は、地元秩父産の物も使用しているとのこと。

この麦を、ミルで粉砕し、被殻(ハスク)と粒(グリッツ)と粉(フラワー)の3種類の粒度のものに分けるとのことです。一般的には2:7:1の割合になるように粉砕してから、次の工程マッシュタンに映るそうなのですが、この秩父蒸溜所では、3:6:1の割合になるように調整しているそうです。

麦の粒の粒度を調べるための道具。とってもアナログです。

粉砕された麦は、お湯と一緒にこのマッシュタンに入れられます。このタンクで200L入るそうです。

マッシュタンの高さから見る発酵槽は圧巻!この発酵槽は、ミズナラという樹で創られていて、これこそが秩父蒸溜所のアイデンティティとのこと。ミズナラを使っているのは世界でも唯一だそうです。このミズナラは家具の製造などで大変人気で、大きな樹は、家具会社が競り落とすことも多く、現在入手困難ということ。毎年、家具で有名な旭川エリアに数年先を見越した仕入れに行かれているということです。

発酵槽の中まで覗かせていただきました。

この発酵槽に付着している菌が、この蒸溜所特有の発酵、味を生み出しているのですね…!

こちらはポットスチル。スコットランド・フォーサイス社製ということです。ポットスチルの中ではかなり小さいサイズということ。ここで蒸溜したアルコールは、ある時を境に香りが全く異なるものとなるそう。その変わり目を秒単位で嗅ぎ分けて、担当の方がカッティングするのだそう。

ヘッド、ハート、テール、と呼び分けられているようですが、正直素人の我々には、この嗅ぎ分けは大変難しかったです。全ていい香り…!しかし、この香りは、覚えることができるとおっしゃっており、訓練すればだれでも嗅ぎ分けができるようになるとのこと。

左から時間の経過順に並んでいるスピリッツの香りを嗅がせていただきました。難しい…。後ろでは瓶詰め作業も行われています。

このあとは、貯蔵庫に入れていただきました。樽の樹が鳴る音が響いている…ような気がしたのですが、これは、厳密にはなんの音なのか、スタッフの方でもわからないということでした。

樽自体も輸入したものもあれば、秩父蒸溜所で樽から作成しているものもあるそうです。一貫したハンドメイドにこだわっていらっしゃるのがわかります。

こちらは通常は、ワインの塾生に使われる樽ということです。綺麗な卵型が印象的でした。

「天使の分け前」という言葉をご存知でしょうか?この樽の熟成の期間中に、いくらか自然に気発するのですが、スコットランドでは1〜2%ほど。ここ秩父ではより気発する割合が高く3〜4%もなくなってしまうとのことです。より暑い気候の台湾で創られるウイスキーとなると、もっと高い割合がなくなってしまうということでした。

見学の最後は、嬉しいテイスティングのお時間…!貴重なウイスキーの数々を試飲させていただきました。

このあと、ママノが作った「イチローズモルト秩父ザ ピーテッド2018」をふんだんに使用した「神様の大粒生チョコレート ジャパニーズウイスキー」も召し上がっていただきました。スタッフの方に直接感想をいただけて感無量です…!

「神様の大粒生チョコレート ジャパニーズウイスキー」は、ただのウイスキーではなく、「イチローズモルト秩父ザ ピーテッド2018」を使用していることを、食べていただく方にお伝えしたいとおもって作っています。そのため風味を殺さないよう、極限までチョコレートの温度を低くしてからお酒とチョコレートを混ぜ合わせています。そのこだわりが伝わったようで大変嬉しかったです。

お話を伺っていると、チョコレートづくりとウイスキーづくりには、いくつか共通点もあり、興味深い情報交換をさせていただくことができました。また、ウイスキーづくりにかける情熱をお伺いすることができて大変楽しい時間を過ごさせていただきました。

この度は、見学を受け入れていただきありがとうございました!

一般見学は受け入れていない秩父蒸溜所ですが、年に1度、秩父ウイスキー祭りの前日には、一般公開日を設けているようなので、気になる方はぜひ情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?


オンラインでもご購入いただけます!

Author : AG

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?