
我が家のパイオニア
今年は下の娘が受験生。
夏休みも、オープンスクールもろもろ、ハードだった。
でも上の息子の時に比べたら、労力は3分の1くらいに感じる。
実際、無駄な動きはしていないと思うし。
今思えば、上の子の受験は、ガチガチに力が入っていたな。
同じようにお腹を痛めて産んだ子でも、何でも初体験の第一子には、自然と力が入る。
慣れてくる第二子以降は、力が抜ける。
というか、下の子を育てる段になって、上の子で力が入っていたことに気づくのだ。
第一子は、パイオニアだ。
うちの第一子パイオニア君も、我が家のいろんな「初めて」を開拓してくれる。
自分も初めてで戸惑っているところに、親の未熟さまで受け止めなくてはならない。
大変だよね。
ごめんね。
でもありがとう。
下の子に余裕を持って向き合えるのは、あなたとの経験があるからなんだよ。
下の子だって、あなたの歩んだ道筋をたどりながら、自分の道を見つけていく。
我が家のパイオニアが家から巣立つ日が近づくにつれて、彼の存在感がどんどん増してくる。
居なくなったらどうしよう。
きっと寂しくなる。
……寂しくなったら、出逢えたことに感謝しよう。
我が家に頼もしいパイオニアとして、来てくれたそのことに。
そして、我が家にとっての、「子どもの巣立ち」という新しいジャンルを、体を張って開拓してくれるその勇気に。
あなたが巣立つ時、きっと私はオタオタしてしまうけれど、まぁそれも、
「しょうがねぇな。」
って、今までみたいに、笑って許してね。