【読書】シン・ニホンを読んで その2
最近読んだ『シン・ニホン』の感想の続きです。
この記事では、安宅さんの提唱する『シン・ニホン』の実現のために、
私たちひとりひとりはどうすればよいか?
という問いに対する、私なりの考えを記録します。前回の感想noteを一応リンクに貼っておきます。
個人レベルでの備え
シン・ニホンによると、ともかく時代が大きく変わり、求められるスキルも新しくなるようです。30代の私は時代が変わった後も生きなければならず、化石のような人物になりたくなければ、新しいスキルを身に付けるしかないそうです。
具体的なスキルは、
・母語による表現力
・世界語(英語or中国語)の運用能力
・データ×AIの素養
の3つだそうです。
現時点では、世界語の運用能力向上のため、英語の勉強を再開したところです。また、もともと文系の私は今からどう頑張っても理系AI人材にはなれなさそうなので、こんな本を買って読んでみているところです。
加えて、全ての資本として健全な心身の維持も課題の1つだな、と個人的には考えています。なので、地道に健康維持に努めます。
税金の使い道の変え方 3つ
シン・ニホンの実現のためには、人材育成・教育・科学技術振興により多くの税金を投入することが必要です。しかし、日本は国債の償還費(借金返済費用)や社会保障にかなり多くの支出をせざるを得ない現状です。そんな厳しい状況の中でも、私たちがシン・ニホン実現のために有権者としてできることを3つ挙げます。
①少しでも科学技術振興や人材育成を公約に掲げている政治家・政党に投票する
政治を変えるために、市井の人間一人一人ができる最も有力な手段は、微力ですが投票しかありません。ですが選挙活動時に、政治家の演説やスピーチなどを聞いても、声高に叫ばれるのは介護、医療、子育て等、身近な=票の獲得に結び付きやすい政策ばかりです。
そんな中で少しでも未来志向の政策を考えてくれる政党・政治家に投票するには、やっぱり候補者一人一人を調べて、ちょっとでも未来志向の公約を掲げる政党・政治家に投票するしかないのかなあ...と考えています。
政治家さんサイドも、演説等の時間が限られた場では、科学技術の振興・人材育成といった有権者の関心の低い分野のことまで言及する時間がなさそうです。面倒でも次回の選挙からは、候補者の公約をざざっと見て決めることにします。
②健康の維持
これは焼け石に水かもしれませんが...私たち一人一人が健康に気を付け、なるべく医療・介護のお世話に乗らないことで、少しは社会保障に必要なお金を減らせるかな、と期待しています。社会保障に使うお金が減るか、減らないにしても見込みより増加ペースが鈍くなれば、その分の税金をシン・ニホンの実現に回せるかもしれない、という淡い期待です。
③発信すること
意外と、この発信する、ということも大事かなと思います。ブログで、SNSで、このnoteで…。シン・ニホンの実現は日本にとって喫緊の課題である、と発信することです。少なくとも私は、安宅さんが『シン・ニホン』という本で「発信」したことで、これからの日本について具体的に考えるようになりました。
少し前ですが『保育園落ちた日本死ね』という匿名のブログが話題になって、待機児童問題が社会の関心を集めたことがありましたよね。今やひとりひとりの発信が、大きなムーブメントを起こすきっかけにもなる時代です。自分ひとりが発信したって何も変わらない、とも思えますが、少なくとも本当に何も発信しないよりは、誰かに届き、その誰かの行動を変える可能性があります。
『次の世代』を誰もが意識するために
ひとつ引っかかっているのが、日本の誰もが、シン・ニホンの実現による強いメリット、または実現しないことによる大きなデメリットを感じなければ、シン・ニホンの実現は困難になるのでないか、ということです。
例えば子どものいる私などは、シン・ニホンの実現によって、大切な自分の子どもが恩恵を受けられるので、強いメリットを感じています。でも、もし子どもがいなければ、次の世代を意識することは少なかったでしょう。要領の良くない私は日々を過ごすことに忙しく、そこまで真剣に次の時代の日本を考えてなかっただろうな...と思います。
次の時代を多くの人が意識して行動を変えるためには何が必要なのか、考えてまた発信したいです。
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