【読書】3分間コーチが中堅社員の自分に刺さった

今日は読書記録です。

概要

書名 3分間コーチ
著者 伊藤守
発行 2008年
 公式HPによりますと、コーチングの第一人者による「誰にでも、今すぐできて、自然に続く、究極の人材マネジメント・メソッド」の本だそうです。コーチングには前から興味があり、ずいぶん前にこの本を、おそらくkindleセールで購入して積読になっていたので読んでみたら、とても学びの多い本でした。

とにかく具体的

 タイトルのとおりですが、3分間コーチングの具体的な手法(いつやるべきか、どんな内容か、話を聞く時の姿勢や考え方等)がかなり具体的に記載されています。私はいわゆる中堅社員のポジションで、管理職の下にあり、後輩もいます。こんなコーチングをしてくれる管理職が自分の上司だったらとてもありがたいなと素直に思いましたし、自分も後輩にこういう風に接してみよう!と思いました。

ほめるでもけなすでもない「アクノレッジメント」

 この本で私が最も使えそうだと思ったのは「アクノレッジメント」という概念です。一部、文章を引用します。

<アクノレッジメント>では、うまくいっていること、これからうまくいきそうなことを部下がやったとき、そのことを指摘します。褒めるのではなく、事実を事実として伝えます。そうやって、方向性を示します。

 いちいちほめるのは大げさなことについても、事実として伝えることで、後輩の仕事に自信をもたせるというか、このまま進めていいんだという安心感を与えることになるんだな、と知ることができました。例えば私の仕事でいえば、「順調に手続きできていますね」「自分で不明点をクリアにして相談しに来てくれたのですね」といったところです。おそらく後輩本人も、通常ならば普通にできていることを褒められてもおおげさな感じがすると思うので、そのようなことにはこの「アクノレッジメント」によりこちらの肯定的な感情を伝えたいと思いました。

個人的な名言

 この本を読んでいて最も自分に刺さったのは「上司の言うとおりに部下が動くなら、上司はいらない。」というワンフレーズでした。
 確かに言われてみればその通りです。言うだけで管理する必要がないならば、マネジメントする必要もないことになります。でもみんな人間なので上手く仕事が回らなかったり、ミスをしたりする。そここそが上司(管理職)の腕の発揮しどころなんだ、と思えました。残念ながら、今まで、そういう風に考えているな、と思える上司にはまだ巡り合えていません。私自身、いつかはマネジメントする人間になりたいと考えていますが、このフレーズはずっと忘れないでいたいと思いました。

まとめ

 上であげた部分の他にもたくさんマークを引いていて、マーク箇所を読み返すだけでも結構時間がかかってしまうほどです。職場の人間関係、特に後輩や部下の指導でヒントを得たい方には大変おすすめです。

以上

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