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Ride Like a Girl

明日はダービーだ。翻訳の仕事も無事終了し、今朝から出馬表を見ながら、あれこれ考えている。一頭、牝馬、サトノレイナスが出走することから、映画「Ride Like a Girl」を思い出していた。

メルボルンカップ

オーストラリアではメルボルンカップの日が祝日だ。そう言う意味では日本の優駿ダービー以上の国民的行事と言えよう。その芝、3200mのレースで女性ジョッキー、ミッシェル・ペインが大穴をあけて優勝(オッズは101倍)。2015年のことだ。それだけでもすごいのだが、レース後、厩務員としてこの馬を引いているのがスティーブ・ペイン。ダウン症の兄で、下馬して抱き合う二人の姿は感動的だった(私はリアルタイムではなく、映画公開に合わせて話題になっていた時の下の動画で知った)。

話題の映画

2019年、英語のニュースでだいぶ話題になっていたのだが、この映画を作ったレイチェル・グリフィスのこのインタビューを観て、俄然観たくなった。

映像の中で「これはまさに競馬のフェアリーテイルだ」と言っているけど、その通りだと思う。が、待てど暮らせど日本では上映されなかった。DVDをオーストラリアから取り寄せようかと真剣に思ったほど。ようやく日本に上陸したのは2020年7月。イオンエンターテインメントが邦題「ライド・ライク・ア・ガール」で提供するも、コロナで私が映画館で観たとき、観客は私を含めて4人だった。すごく良い映画だけに残念でならない。

実力馬が人気通りに勝つレース、例えば去年のダービーでコントレイルが勝った時ももちろん、大興奮したし、嬉しい。気持ちが上向く。でも一度101倍の馬券をとって興奮もしてみたいし、女性ジョッキーが勝つのも見てみたいな。明日はサトノレイナスを応援しようと思う。

ちなみに、Ride Like a Girlと言うのは、「女だてらに」とバカにする向きがあるところに、「男勝り」に乗るのではなく、女性だから女の子らしく乗るわよ(乗ってやるわよ、に近い)という反骨精神を表している。あっぱれ!


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