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夏! 馬は夏バテ?

夏に東京に仕事で行くときは、主に帯広空港を利用している。冬は峠越えが凍結等で怖いのだが、夏は眺めも良い。上の写真は少し前になるが、空港へ向かう途中の景色。これぞ北海道という感じがして、運転が下手な私でも鼻歌がつい出てしまう楽しさがある。(まるで巨大なクリームコロンがころがっているようだ。)距離も新千歳空港とほぼ同じだ。

涼しい浦河

連日猛暑だ、熱中症だとニュースが伝えているが、ここ浦河は暑くても25℃どまりだし、今日など終日20℃くらいで半袖で快適。窓を開けているが、全開だと、ちと肌寒いくらい。

人間にとっても過ごしやすいが、馬にとっても過ごしやすいのではないかと思う。

夏バテ?

先日、愛馬を引いて乗馬公園へ連れてくる際、目の下にクマができてる、と指摘され、夏バテ気味ね、と言われた。そういわれてみると、確かに目の周りが黒い。

近すぎてわからない?

虫バテ

暑さというより、これは特に昼間のアブとの戦いによるものではないかと思う。アブは馬が尻尾を振っても、後ろ脚を蹴り上げても届かないお腹のあたりを狙ってやってくる。近づいてくる音もするし、数匹で違うところをねらっていたりもする。どの馬も常に追い払っていて、忙しい。無駄に体力を削っている気がするほど。後ろ脚を「もういい加減にして!」と言わんばかりにドン!と1発、踏み鳴らすような仕草もしたりする。えーっ、私なんか怒らせることした??って、こっちがドギマギしちゃうほど、イライラ絶頂という感じだ。

出勤拒否

下は今朝、愛馬を迎えに行ったときの様子。昼夜放牧をしているが、朝、馬たちは数時間だけ馬房で過ごさせてもらう。ほっとして横になって寝る馬が多い。今朝の愛馬も「あー疲れた」と声が聞こえるようで、私を見ても全く動かず、むしろ寝息のようないびきのような深い息をして、疲れてますアピール。

眠い。。。(写真では音がお届けできないが、それは深い深い息で聞いているこっちが眠くなるようだった)
しっかり前脚を折りたたんで、動けませんと言っているよう

今朝はいつもより早い時間だったため、馬房に戻ったばかりで、お世話をしてくれているMさんも、そりゃ行きたくないわなぁと愛馬に同情。あまりに深い息だったので、もう少しだけ休ませてあげたくて、しばらく私も横に座って首をなでたり、写真を撮ったり。

どれくらいたったかなぁ。なんらこちらからアクションをしたわけではないが、この人がいるってことは、これから仕事だよね、とでも言うように、おもむろに立ち上がった。

さてと、とまずは前脚を伸ばして、よっこらしょ

えらいなぁ。自ら動き出したことに感激。眠そうだったけど、この後しっかり走ってくれました。

屋内馬場は外に比べてちょっと熱がこもっている感じだが、外にでると風があって、涼しく感じた。それは並んで歩いていた愛馬も同じだったと思う。運動すると汗はかくけど、夏って気持ちいいなぁって思える瞬間だった。冬は寒いけど、その分、こんなさわやかさを感じられる日があって、幸せだなぁとつくづく思う。東京に戻ると、外はサウナのようで、思考が止まってしまうもの。

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