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2023/07/27 『君たちはどう生きるか』 感想

まだ余韻から抜け出せていないけど、以下、箇条書き+走り書きにて感想。

※忘れてたりきちんと理解できていないことが沢山ある※

※がっつりネタバレしている※

言いたいことはラスト10分

ストーリーはわりと唐突で世界観も他の作品と比べると固まりきっていないのかなあという印象を持った

ナツコさんの産屋にたどり着くまでのロードームービー。その道中に宮崎駿の描きたいモチーフとミニメッセージをこれでもかっ!と盛って繋げて、本当に言いたいのは結局最後の10分なのかな〜って…

なんとなくわかるようで全くわからないので、見ながら色々考える映画。結局何だったのか語られないまま終わるものが多かった。お墓とか産屋とか…なので見たあとはとても疲れる。結局なんだったんだ!という残留感がある。でもそれを見たあと新鮮なうちに考える余力はなかった…

序盤の眞人の狂言の自傷が最後の僕には悪意の傷があるから無理、につながるのか…そういうのって私が眞人と同じぐらいの時だと、わりと自分の気持ちが不明なままにことをやって、その後もあれはどういうことだったんだろうと曖昧なまま放置する経験があるから、しっかりわかっている眞人は自分の感情に自覚的でませてるなと思うし、あのラストで眞人が自覚したなら大人になったともいえる

義理の母親の負の感情を隠すための過剰にも思える優しさと気遣い、そして、あんたなんか大嫌い!のセリフ…わかるよ〜ってなった。これは私が子供を生んだ+姉がいるからリアルに理解できるのかもしれない。私だったら亡き姉の夫と結婚することになったら、また!おさがりかよ!!と思って不貞腐れちゃうな〜

こんなふうに、感覚的にわかるわかる〜ってなるシーンがとにかく多い。うまくいえないけど、とにかくわかる〜という感じ。理屈で説明するのは難しいけど、そういう曖昧なものだって存在していて良いし(あたりまえ)そうでないと世の中が無味乾燥になっちゃうもんな

そして、最後のこれからどうなるの?尺もうないよ!?とはらはらするシーンは本当に唐突に終わってしまった。お、おまえかーい!ってなったし、そのあまりに唐突に終わることが逆にリアルに感じた。現実世界でも唐突に終止符を打たれてしまうことってある。ていうか、それってこの映画を今まさに見ている私のことじゃん…

眞人は自分の道を生きることを決めて、以前よりも大人になって自分の世界に戻っていく。脱出劇の後、インコ・ペリカンも一緒に現世になだれ込んでくるんだけど、今までいやなものとして書かれていた鳥たちが爽快な景色に変わるカタルシス的なシーンで、ラストにぴったりな爽やかさ。糞の描写はそこまでこだわらなくても…と思ったけど、くすりと笑えて力が抜ける。

両親ともども眞人の気持ちとは面と向かって向き合わず、自分のやりたいようにしか愛情表現しない、できない。未熟なのか世代によるものなのか。両方かもね。とにかく切ない。父親は一方的過ぎだし、義母は事務的なのに変にポーズで優しくするからチグハグ。予想通り、転校先では裕福さへのやっかみで暴力を受けるし、父親ももう少し考えてやれよ〜と思うけど、まあ無理でしょうな。「300円寄付してやったぞ!」はジブリ作品でも屈指のいやなセリフだと思う。眞人の心を見てくれよ…1円もかからねえからよ。

父親が亡くなった母親の妹と時を待たずして再婚+しかもすでに子供ができている…そりゃ狂言で自傷もするわな。序盤のお腹を触らせるシーンとか非常に生々しい。こんなの年齢的にも不安定になってもおかしくない…母の死だってまだ噛み砕ききれてないだろうに…いやな風習だし、父親もあっさりとした感じだし、見えてないけどキスシーンを目撃するなんて、前妻の子どもとして受け入れがたいのも超わかる。身を低くして音を立てずに部屋に戻るのあまりにも…

でも!昔のいや部分が煮詰まったような環境でも、強かに生きれる男なんだ眞人は。タバコでたらしこむシーンで私は眞人のことが好きになった

菅田将暉←!!!??

追記−−−−−−−−−−−−−−−
一度で十分と思ったけども、誘われたのでもう一度

う〜ん…………

ちゃんぽんで嫌な二日酔いになったような感じだ…もしくは高熱にうなされながら見る脈絡ない悪夢

二回見れば、もう少し理解できるかもと期待したがそんなことは全くなくて徒労感

でも、ところどころにある美しい風景には引き込まれる

父親が眞人を探しに行く準備をするシーンで最後にチョコレートを一枚持っていくのが可愛らしい。帯刀して、まさか遠足にいかれるのですか?スーツがぱんぱんですよ…このお父さん、脱いだ靴はぐちゃぐちゃだし食べながら話すしでお行儀悪い子供みたいなんだよな。成り上がって名家のお嬢さんと結婚して子供がいても、精神面は子供のままで眞人よりも幼い。好人物では絶対ないけどカラリとしているわりには人間臭く、いい意味でジブリっぽくない資本主義キャラ

コレステロールパン
中性脂肪パン
高脂血症パン

途中で全然違うことを考え始めてしまって集中するのが大変だった。つまり、この状態は作品に退屈しているってことなんだな。私は育ち柄のせいかネガティブな感情を抑圧しがちで自覚できないことが多いため、この気づきは結構大切

ときこさんに抱きつく眞人は年相応でかわいく見えた。

友人は鑑賞後にひたすら文句を言っていた。もう止まらないと言った様子であった。上映中、いつもと違い横に座る彼女がガツガツとポップコーンを食べていたのが印象的だった。食べてないと間が持たなかったんでしょう

せっかくだしタイトルになっている本を読んでみようと思う。実は一度も触れたことがない。

1度目は平日の真っ昼間だったので映画館はがらがら、たいして今回は土日だったので満員。終幕すると「わからなかった…」「え?」「う〜ん…」など感想が聞こえてきて面白い。連れ立って来ている学生が多く、そうだよねえと心の中で頷いた。

帰りの電車の中で猛烈に下し、おもわず途中下車。九段下でトイレを求めて彷徨うハメに…そこから数日経つのだが今だに腹の調子がなおらない。誰が助けて







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