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近況:TL小説しか読んでいない

こんなタイトルにしておきながら、今わたしはサンマルクカフェでキャラメルラテを飲みつつ、裏モノJAPANを読んでいる。

全く関係ないが、スマホから目線を上げると、なんとハーフ系のイケメンの御尊顔が目に入る神の席に座っている。もちろん向かい合って同じテーブルについているのではない。たまたま同一直線上の別席に向き合う形でイケメンが座っているだけだ。

話を戻して近況になるが、それはKindle Unlimitedに登録していることを思い出した所から始まる。詳しい日時は忘れた。多分2023年の9月あたりだと思われる。

救いようのないことだが、私は2年ほど前にKindle Unlimited(月額980円)に登録して、そのまま活用することなく会費だけを払い続けていたらしい。

どうするべきか…と考えてから色々検索してみたら、少し前に電子で買ったTLコミックの原作があるではないか。早速読む。読み終わると、レビューを書きませんか?というポップアップと、もしかして……これも好きではありませんか?!というAIのお節介で新たな本が紹介される……

………………AIのやつ、たった1冊の読了で私の好みを把握しやがったのか!?…………訝しみながらも読んでみる。好みだった……またおすすめされる。読む…面白い……この無限ループに陥り、私は毎日TL小説を読むハメになっちまった。すっかりAIの掌の上である。

さらに、電子書籍は紙の書籍よりも疲れない。するする読めて肩も凝らない。お昼寝中の娘(抱っこじゃないとお昼寝できない)を抱っこしながら読むのにTL小説のボリュームはちょうど良い。

しかも…すごく……楽しい…

かつて好きだと思い込み、大学で専攻までしてしまった美術関係のことより全然楽しいではないか。確信した。私の人生の敗因はこういうことだったんだ。

思わぬところで人生を悟りつつ充実した毎日を送っていると、ある日、夫から「エッチな小説読んでるでしょ?」と言われ、心臓が停まった。

そこから、唐突に開き直りという名の自己受容が始まった感じがある。

私にはかなり幼い頃から、自分は他の子たちよりもあれなのでは…という確信に近い予感があり、それもあって自ら精神的に抑圧していた節がある。

自分はそんな人間ではない…そんな気もするけど…などと思いながら齢三十も目前。ようやく開き直って認めてみれば、なんとも爽快な気分になってきた。私の好きなものは結局、エロと下ネタだったのだ。頑張って高尚なものに手を伸ばしても続かなかった理由がよく分かる。

思うに、その事実を抑圧せずにもっと素直に生きれば良かった。私は現在、人からは「おかたそう!」「ていうかどういう仕事?」「インテリっぽい」と言われるニッチでおかたい職場で地味に働いている。

そんなおかたい仕事よりも、裏モノJAPANの編集部みたいなところで働いた方がよほど楽しい人生だったかも…という無念と後悔があるものの………自己実現は仕事に限ったことではないし…と思うことでどうにか前を向いている。

ちなみに2024年に入ってからの読了数(TLのみ)は現在18冊。柳蓮二の年間読書数600冊の足元にも及ばないが、こつこつ読み重ねればいつかTLノベルマスターになれる…かも!?

来年の今頃にどれくらい読破しているか、自分でも楽しみなところである。

……2023年がどうだったか残しておこうと思って書き始めたのに、こんなことになっちゃったよ!ま、人生そんなものよね……




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