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やりたいことを存分にやるために、やりたくないことも存分にやりなさい

近頃「やりたくないことはやらなくていい」
なんて言う風に言われているわね。

確かにママも、全部のことを完璧にできるようになろうとも
なりなさいとも思っていないから

・やりたい事
・得意なこと
に集中して

・やりたくない事
・苦手なこと
は、最終的にはやらなくていいと思っているわ。


だけど、君たちのような小さい子供の段階で
「やりたくないこと」「苦手なこと」を
全部取っ払ってしまったらどうなってしまうかしら?


君たちが将来大人になったときに
「やりたいことだけを存分にできる」状態になる事には、
残念ながら直結しないわ。


むしろ、やりたくないこととづっとおつきあいしていく羽目になりそうね。



「やりたくないこと」「苦手なこと」は、
今決めるには早すぎるということよ。


将来的に「やりたいことだけを存分にできる」大人になるために
今君たちがやるべきことを、
今日はお話ししてみましょう。



「選択」と「集中」は今後大事になる

・やりたい事
・得意なこと
に集中して

・やりたくない事
・苦手なこと
はまったくやらない


これは「選択と集中」という方法よ。


人間の限られた時間と能力の中で、
全てのことを完璧にはできないから、
どこかの段階でやる事を絞って、
その絞った内容を突き詰めて極めていく必要があるの。


その突き詰めたことが、君のやりたい事であれば、
まさに「やりたいことだけを存分にできる」という環境が整うわけね。


だけどね、
今の君たちの段階では、まだ必要のないことなの


物事には適した段階と、超えるべき壁がある。


今の何もないまっさらな状態で、
ちょっとやってみて

「あれ嫌い」「これ嫌い」
と捨ててしまうのは本当もったいないことよ。


君たちは、今は何もできなくて当たり前


出来ないことをいやだと捨てていけば、
最終的に何も残らなくなってしまうわ。


ただ、今後何かに集中するために選んでいかなければならないことを
頭に入れておくのは良いことね。



最良を選ぶために、選択肢を広げるのが今


今後、何かに絞って突き詰めていく未来のために、
君たちが今やるべきことは、
その真逆のことなのよ。


だってね、自分に一番合ったこと、本当に好きなこと
心からやりたい事


それを
「この3つから選んでね」
だったら、選択肢が少なすぎじゃない?


今の時点で、ちょっとでもやりたくないことを全部捨てていくと、
将来こういう少ない選択肢の中で、
自分のお仕事や、やりたいことを選ばなければならない羽目になるわ。


その中に1つでも、心から大好きなものがあればいいのだけど、
最初から3つしか選択肢がない状態で、
それに巡り合うのは奇跡だと思うの。


ピラミッドを思い浮かべてみて。


一番下の地面にくっついている部分が一番大きくて
だんだん狭くなっていって
てっぺんは点で、とんがってるよね?


これと同じように、たくさんの選択肢の中から、
どんどんやりたいことや好きなことを選んでいって
最終的に1つや2つを目指す


これが、やりたいことを絞り込んで極めていくイメージだと思うの。


君たちは今まさに、
このピラミッドの一番下の土台を作っているところよ。


大きく高いピラミッドを作るためには、
大きい土台が必要ね。


君たちが大きなピラミッドのてっぺんに立つためにすることは、
色んなことにチャレンジして、
なんでも一生懸命に取り組んで、
たくさんの経験をして、
人間としての土台、経験値、知識、すべてを広げていく事なの


「絞り込むために広げる」
という段階ね


チャレンジは無限にやりなさい!


好きなことや、やりたい事の中にも、やりたくないことは必ずある

そうはいっても、
今の段階でもある程度好きなことや嫌いなことはあると思うわ。


そして実は、
好きなことの中にも「やりたくないこと・嫌なこと」はあるの。


例えば、君は国語が好きよね?
本が読むのが大好きで本がたくさん読みたい。

難しい本を読むには、難しい漢字や言葉を知る必要があるけど、
君は漢字を覚えるのが大嫌いよね?


だけど、君がもっと難しい本を楽しむためには
漢字を覚えるという嫌なことを乗り越える必要がある


もし、漢字を覚えることから逃げだしたら、
そこを乗り越えたら読めるようになったはずの、
もっと難しくて面白い本との出会いを無くすことになるわ。



剣道もそうね。
君は強くなりたいし、大きい子にも勝ちたいでしょ?
打ち合いの稽古は大好きだけど

筋トレと素振りが大嫌い。

筋トレや素振りから逃げている限り、
その先の強さにはたどり着けないわ。

一番になりたいのなら、筋トレや素振りも一番やらなくちゃ
そこも頑張ってやっている子には力負けしてしまうわよ


読書を極めたい
剣の道を極めたい


本当に好きなことを極める
好きなことで一流になるためには、
その過程で、「やりたくないこと」「しんどいこと」「嫌なこと」


そういうことを真っ向からやって、
乗り超えていかなければならないわ。



やりたいことを存分にやるために、やりたくないことも存分にやりなさい


「やりたい事だけやって生きる」という道は、
生半可ではないことが分かったかしら?


まずはやりたいことを選んでいくために
自分が選べる選択肢や、自分の適性を見つけられる範囲を広げるために
とりあえずなんでもやってみるべきだということ。


そして、好きなことを選んで極める段階でも
本当にその先の一流を目指すのであれば
「やりたくないこと」「しんどいこと」
も超えていかなければいけないということ


「やりたい事だけやって生きる」という生き方は

「やりたくない事」をどんどん排除していった結果ではなくて


「やりたくないことを存分にやった、やり抜いた」人だけに手に入る
最高のご褒美なんだとママは思うの


逆に、やりたくないことから初めから逃げていたとしたら、
やりたいことや好きなことでも、一流にはなれていないはずね


大人になったとき、
自分が「一流」の何かを持っていれば、
そのことが仕事になり、
そのことだけをやって生きていく事が許される道が開けるわ


そうでなければ結局、好きなことだけして生きる道は閉ざされるの。


野球選手を思い浮かべてみて
少年野球をやっている子はたくさんいるけれど
プロになれるのは一握りの一流選手だけね。


どんなに好きでも、一流でなければ、
それだけをして生きていくのは不可能よ。


会社勤めをしながら、休日の草野球を楽しむしかなくなり、
結局はそこでやりたくないこととずっと付き合わなければいけない。


だからこそ、やりたくないことから逃げずに


将来やりたいことを存分にやるために、
今はやりたくないことも存分にやる



そういう道を選んでほしいと思うの






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