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『魔性の子』再読📖十二国記エピソード0(十二国記シリーズ全部読んだ人向け)

「十二国記シリーズ、どの順番で読むか?問題」というのがある。

発行順でいえば、『魔性の子』が最初なのだが。私は十二国記シリーズをひと通り読んでから、この『魔性の子』を読んだ。そうではなく、これをただ一冊の小説として読んだら、どんな感想だったろう?

想像もつかない。

もしかしたら、異世界エンドかよ?ってつまらなく思ったかもしれない。
こんなに遠大な、十二国記の世界が続くと知らなかったならば。

二回読んだだけでも、全然違う印象だ。

最初読んだときは 教生の広瀬目線で、この惨事のからくりはなんなのか、推理しつつ、読んだ。
あまりに凄絶になっていき、人々が次々に死んでいくので、話まとまるの?って不安になった。着地点が見えなさすぎる。
異世界には行けない広瀬に 同情した。
作者は「異世界に憧れる」そんな厨二病的な感情を否定してるのかな?
延王登場シーンは書かれないんだ💦とか。

今回は『黄昏~』のシーンと鏡になってる箇所を確認したり。
初読で(女の人の幽霊?怖い💦だんだん近づいてくる?ホラー💦)が、再読では
(廉麟スッゴク頑張って探してくれてるよね~、麒麟だから穢れに弱いのに❗️健気😭)に変わる(笑)
延麒(六太)が最初に「蓬莱の泰麒の家に行ったけどいなかった」のは、広瀬のアパートに保護された後だったのかな?

『白銀~』の泰麒の強かさは、この蓬莱での経験からきてるのね、と感慨深かった。
弟のウソを疑いもしなかった、麒麟らしい思考の要から、ポーカーフェイスで過ごさねばならない日々を経て、広瀬を殺されたくなくて、窓ガラス割る行動力を発揮して…『白銀~』の阿選に対峙する黒麒麟になったのねー。

蓬莱に、いてはいけない使令二匹が暴走する『魔性の子』と、使令無し、麒麟の力無しに、戦った『白銀~』という表裏も胸熱。

『白銀~』がスーパーハードモードなので、広瀬よ「戻れて良いな」なんて一概に言えないよー💦
でも、泰麒、高里要は「先生」って呟いたんだよ、ってちょっと知らせてあげたい…

他愛ないとこだけど、広瀬と高里が「どこか人里離れたところで暮らす妄想」をしてたとき、高里が「暖かいところじゃなきゃ、南の島とか」って提案するのがね。驍宗様、日本より寒い戴で、六年間も巌窟王サバイバルしてたのよーっ、驍宗様強すぎ!!

高里、記憶失くしてて(時間を無駄にした)って焦ってるんだよね、だから『黄昏~』で早々、慶を後にしたんだね。

あと、全部思い出せてないのに、(驍宗様の事だけ思い出せたら充分‼️)って態度も、さすが我らの泰麒‼️黒麒麟‼️

「僕が王のそばを自発的に離れるなんて、ありえません」(キッパリ)この断言‼️
『白銀~』の「驍宗様が王です」(キッパリ)項梁疑ってたの?信じられなーいっ、な泰麒と、確かに同一人物でした‼️

って、シリーズを跨いで伏線回収してくるっていうか、どんだけ最初に世界観作り込んで、ストーリー決めてあったのか、本当に遠大なことで、小野主上が凄すぎる‼️‼️

結論

どの順番で読んでも、何度でも読み返す。というか、読み返した方が面白い😉

それにしても泰麒の色気にヤられない?

女性である陽子が、色気ゼロでイケメンなのに対し、男性である泰麒の この色気っていう、対比がまた鮮やかで。イメージカラー赤と黒だし。メイン二人のキャラがたってて良い👍️

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