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お母さん目線で読む、ちはやふる43巻📚️読んだ人向け

ちはやふる43巻、ネタバレ気にせず書きます❗️
まだ読んでない方は 回れ右↩️

「始まってしまったんだ、クィーン戦ー」
これは作者様の、そして私たち読者全員のモノローグでもありますね。
終わりへのはじまり。

こころさんのお家へ大盤係を お願いしに行った時の、詩暢ちゃんのセリフ。子を持つ親としては身につまされます。「カルタが好き」という気持ちを、『将来役にたたないもの扱い』させずに、『職業』に自分がしてしまおうという詩暢の決意は、こころさんの為のものにも なっていきます。

千歳姉をひき止めて 勧学館へ行かせた太一 、GJ🙌

高校選手権の時は、個人戦まで見てくつもりだった千恵子を 家に引き戻してしまい、挑戦者決定戦の時は、実は会場の近くまで来ていた千歳。聡いお姉ちゃんなので、千早の試合を生で観たら、すぐわかってくれると思うんだよね。
千歳と詩暢をデレさせるのが、千早の最終ミッションだと思ってます。

身内への愛情はあるけど、カルタへの理解はない、千歳、兼子ちゃん、詩暢ちゃんの祖母に『凄い』と思ってもらいたいな。
興味無い人までも巻き込んでく、場の盛り上がりまでマンガで描こうとしている。現実でのカルタ基金の動きや、名人のネットの活動などを見ると、リアルとマンガが相まって、時代の空気をも感じます。

さて、「カルタなんてやって何になるの?」という声にさらされがちな千早や太一と違い、『生粋のカルタの国の王子様』綿谷新は なんの迷いもなく名人への道を ばく進してきたわけですが、ここで語られる父、彰の気持ち。
40巻冒頭の、新が子供時代を振り返るところ、と合わせて読んでいただきたい。

祖父と父と息子

始さんも彰さんも、自分の価値観で良かれと思って子育てしてるんだけどね。

彰さんが家族をつれて東京へ引っ越したのも、新に向かって「田舎と違って選択肢、可能性がいっぱいあるぞ‼️」って気持ちだったかもしれない。

しかし、誰もカルタしないようなアウェイな東京で、サッカー少年と俊足少女と仲良くなりながらサッカーはやらず、その二人をカルタ沼に落とし、原田先生率いる白波会と出会うとは。彰の目線でみたら尚更、アラタ、恐るべし!業が深い!ナニその隔世遺伝⁉️って感じじゃない?

「子供の好き」を潰さないって、デリケートだ。
親が好きなものや 内申書に書けるものなど評価が定まってるもの、大人うけが良いものなら認める、っていうのも子供からみたら理不尽なんだろう。
でも、ゲームばっかりやってる、とかやっぱり心配になっちゃうし。
また、親が口出しすぎる、熱心過ぎるとかも本人がシラケたり、ね。

「好きなものを堂々と好きと言える」ってことだって、難しかったりしません?
私だってマンガのことについて、こんな風に語ったりなんて、ここ2~3年の試みだし。ネットの気安さで、読みたい人だけ読んでくれればいい、と思って書いてるけど、意外に自分の為になっている。

自分は何が好きか、見つめ直す良い機会になっている。

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