「悪いことだからやめさせよう」という親の考え
先日、大事なお友達から この本を紹介してもらいました。
どんなことが書いてあるかあまりよくわからなかったけれど、タイトルが強烈だなと思って とりあえず買ってみました。
去年の今頃 読みたかった!!!
「はじめに」の最初の8ページを読む中で すでに いっぱい 大きくうなずかされる場所がありました!!
これは 去年の今頃、学校に行かない宣言をした、なはら姉さんとのことで試行錯誤をしていたころに 読みたかったな~なんて思っちゃいました。
例えば・・・
子どもは一人ひとりが、自分を幸せにしようとする、いわば本能のような強い力をもって生まれてきている。
というところ・・・
今となれば なはら姉さんが 1年間学校を自由登校するという選択も 彼女なりの「自分を幸せにしようとする」選択だったのだろうなと思うのです。
自由に過ごしてみる。
昼間 ママとの時間を持ってみる。
嫌な宿題をやらないでみる。
そんな感じだったのかな・・・
苦しむのではなく 幸せに生きる方法を 本人が知っている。
親は 自分の体験や価値観から 親が考える子どもが歩むべき道や生きるべき人生に導こうとして舞うのですよね。
でも 親の成功体験・失敗体験や価値観は あくまでも親のもの。
どうやって生きると幸せか、というのは 子どもがすでに分かっているみたいなのです。
なかなか それを見守るのは しんどかったりします・・・
でも ただ寄り添い 見守るって 結構 大事な気がします。
「悪いことだからやめさせよう」
この本の中で 「抜毛症」のお子さんの話が出てきました。
お母さんが 自分の子供が髪の毛を抜くのが「問題」だと言ってカウンセリングを受けているというエピソードでした。
この著者も お母さんも 「髪の毛を抜くことが悪いことだからやめさせよう」としていたのですね。
でも その行為にどんな意味があるか・・・・
この場合は、このこんなの子が おうちでいいお姉ちゃんをしていて 甘えられていなくて 甘えたいという想いが こういう「困らせる行動」に表れていたのではないかと考えられていました。
これを読んで なはら姉さんの「学校に行きたくない」、つまり「おうちにいたい」という思いや行動は 同じことだったのかなとも考えました。
3人姉弟の一番上、自我が強く、しっかり者で お世話が好き(そうにみえる)だけど まだまだ子ども。
甘えたいし 認めてほしい。
私が 彼女を あまり子ども扱いせず 家事や子育ての面で頼ってしまっていて 彼女の子どもの部分が 満たされていなくて 苦しかったのかもしれません。
だから 学校に行きたくない、という「親を困らせる」ことをするとともに、「自分の幸せにしよう」と 昼間、妹と弟が保育園にいる間 おうちにママと一緒にいる、という生活をしたということなのかーー
彼女の「学校に行かない」は、本当は「ママと二人の時間を持つ」ということだったのかーーーー
別に べたべたしていたわけではないけれど 確かに 毎日 一緒にいたし 学校に 午後にいくときも 送っていかなければいけなかったので 保育園の送り迎えみたいになっていました。
私自身が 「答え」がほしくて たくさん対話もしました。
私の考えも話して 彼女の想いも聞きまくりました。
そして 私が 彼女の「学校に行かない」を問題視しなくなっていき 私との二人の時間も1年間 たっぷり持てたら バサッと 彼女の態度が変わり 今年の4月からは 普通に学校に行っちゃっているという感じです。
親は見守るしかない
今回のなはら姉さんの自由登校から 私が学んだことでもありますが 親って 見守るしかないんだな、って感じです。
それは 本当に
子どもは一人ひとりが、自分を幸せにしようとする、いわば本能のような強い力をもって生まれてきている。
ということなんですもんね。
それを 私たちが 余計なことを言ったり 無理やり何かをさせたり 邪魔をしてしまわないほうが 結果的に子どものためにいいんですね。