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【国際結婚】”入籍”という言葉に違和感を感じた話

みなさんは「入籍」という言葉の意味をご存知でしょうか。

恐らく入籍=結婚をしたという意味だと考える方が大多数ではないでしょうか。

友達が結婚報告をするとき、SNSでよく「入籍しました」という投稿を見ることがありますし、テレビでも芸能人が結婚するとき「入籍しました」と報道されることがあります。

入籍という言葉を調べてみると、

「入籍」とは、すでにある戸籍に入ることを意味します。一般的には、次の場合に入籍という言葉が使われます。

・再婚時に女性の連れ子の戸籍を筆頭者である男性の戸籍に変更する場合
・離婚後に子どもの氏を父親から母親の氏へ変更する場合

hanayume「入籍」と「結婚」の意味、間違ってない?正しい意味はこれ

既にある戸籍に入る事を入籍と呼ぶので、実は結婚して2人で新しく戸籍をつくることは、厳密には”入籍”ではないそうです。

知らなかったという方、沢山いるのではないでしょうか。

ちなみに私も普通に入籍=結婚と考えていました。

しかし自身の結婚がきっかけでこの「入籍」という意味を調べ、厳密には入籍=結婚ではないことを知りました。

私はオランダ人男性と国際結婚をし日本で生活をしています。
結婚した当時、私はその旨を会社に報告しました。

私たちは夫婦別姓を選択したので、名字が変わらないことを会社に伝えると、担当の総務の人に

「夫婦別姓…ですか。籍は入れてるのですよね?住民票や戸籍にはちゃんと結婚の事実が記載されているのですよね?」
と聞かれました。

ちなみに国際結婚は「夫婦別姓」が基本です。
(これも意外と知られていない…と生活している中で感じます。)
婚姻届を提出すると名字は夫婦別姓になります。
名字を変更したい場合(外国人配偶者と同じ名字にする場合)は、婚姻届提出後、名字を変更する旨の届出を別途提出する必要があります。

私は名字を変える手間が面倒だと感じ、かつ自分の名字が好きだったこともあり、夫婦別姓を選択しました。

会社の総務の担当の人は、「国際結婚では夫婦別姓が基本」だということを知らなかったので、本当は結婚をしていないのでなはいか、と疑われました。

籍は入れてるのですよね」と言われたときに
私は、
籍、、?私たちは籍を入れているのか?
いや、入れてない、、。
と思いました。

会社の人は、ちゃんと婚姻届を提出し、ペーパー上で結婚の事実がきちんとあるか、ということを聞きたかったのは分かるのですが、
「籍を入れている」という言葉に違和感を感じました。

というのも国際結婚の場合、
外国人はそもそも日本の戸籍には入ることができないので、
婚姻届を提出すると、もともとも戸籍(両親や兄弟と一緒だった戸籍)を抜けて、独りぼっちの戸籍に新しくなります。

なので、籍を入れた?
いや、一人で元の籍から抜けたから、感覚的にどちらかというと
”入籍”ではなく”脱籍”の方が正しいのではないか?!
と思ってしまいました。

そこで入籍という言葉について調べ、厳密には入籍=結婚ではないことを知る事になりました。

ちなみにその会社の人にも、国際結婚は夫婦別姓が基本であるということ、国際結婚の戸籍の話を後でしたのですが、なるほど、勉強になりました、と言ってくれました。
(そもそもうちの会社では国際結婚の前例がなかったのです。)







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