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気分障害(うつ病、躁うつ病)シリーズ2

症状

うつは午前中に症状が強く現れることが多いです。多くは夕方になるにつれ症状が軽くなっていきます。

なのでうつの人が朝、布団から出られないっていうのは病気が原因なのです。

本人が何より辛いので、怠けるな!頑張れ!などの心ない言葉はかけてはいけません。決して怠けていないです。

うつでは色々な症状が出ますが、特によく出る症状として早朝に目覚めてしまう睡眠障害や食欲不振、疲れやすい、便秘、頭痛、頭が重い、口が渇く、肩こり、性欲減退などがあります。

うつの身体症状のなかには、治療が開始されると抗うつ薬の副作用との鑑別が難しくなるものが多いため注意が必要です。

病識

病識ある→自分が病気だと認めているということです。自分の症状が病気のせいであると認識している状態です。

うつや躁の患者さんの中には病識がない場合もあります。

・うつの場合

心身の不調は強く自覚しているが、疲れや睡眠不足のせいだと思っている。

・躁の場合

いつになく絶好調だと思っている。

確かに、初めてうつや躁になった場合、これはうつだ!とか躁だ!って自覚するのって難しそうですよね。

うつと似ているが違う病気

・気分変調症(慢性の軽症うつ病)

これは軽度の抑うつ状態が2年以上続いている状態です。治療しないとうつ病に移行していってしまいます。しかし、うつ病ほどの治療効果はないどころか、副作用が出てしまうと神経症になるなどマイナスな面が大きくなります。そのためうつ病に使用されるより少なめに薬が出されます。

・神経症

細かな体の変化を病気だと思い、診断で病気ではないと言われても病気だと思い続けてしまいます。

・心身症

ストレスによって体に症状がでることです。これは検査で異常が出ます。精神が密接に関与していますが体の病気です。

うつ病、躁うつ病の経過

一般的には躁は3ヶ月程度、うつが6ヶ月程度で良くなるが、再発しやすいです。

再発を繰り返す人は症状の経過が決まっている場合が多いようです。

毎年ほぼ同じ季節に繰り返す人もいます。

躁うつ病は躁とうつが交互に表れる場合が多いです。

抗うつ薬が効かない人も20〜30%いるようです。


シリーズ2はこれで以上です。

シリーズ3以降は治療についてです。

どういった方針で薬を使っていくのかまとめていきます。

うつ病の治療では、統合失調症やてんかんなどの薬もでたりします。後からうつの適応を取った薬もあれば、適応がないけど効果があるから使用しているものもあります。

推奨されている治療、推奨されていない治療、難治性の治療、なぜ効くのかについてもまとめていく予定です。


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