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針山のこころ

プスプスッ

心が少しずつ刺されて、チクチクする。
お知らせという針に。

会社の育児休業中の社員への連絡事項
子ども向け教材の宣伝

息子が亡くなった後、

会社の人事部に連絡をして各種手続きをした後も、
しばらく育休関連のお知らせが届き続けた。

子ども向け教材の業者に配信停止の手続きをした後も、
しばらくダイレクトメールや教材見本が届き続けた。

こちらから再度連絡をして、ようやくストップした。

お知らせが届くたびに、
息子はもういないんだと、胸がチクチク痛んだ。
時には涙が出てきた。

アンケートにおける子どもの有無の選択なども、
「無」を選択する度に胸がチクチクする。

お知らせを送ってくる方、アンケートを作成する方に悪気はない。
そこは理解しているのだけれども、
そのほんの小さな針が心に刺さって溜まっていく。

針山となったこころ。
この寒い日々で氷山となって、
春が来たら暖かい日差しに包まれて溶けるかな。

どうもありがとうございます☺