見出し画像

サトコのひらめき。

今回は、少しマジメなお話で
ご先祖様を誰が守るか問題に
ちょっと揺れてしまった
我が親族家族のお話です

サトコ。親戚のいとこで
私の4つ年下で未婚、
いや無婚の異端児がいてね
このサトコがなかなか厄介で
時々親戚の話題に出てきては
引っかき回すオバサンで
何かと逸話がある人なのです

先日、叔母から連絡があり
「サトコがご先祖様を
 守っていくと言い始め
 お寺さんとの関係を
 再開しようかと・・・」
と、母へ話があったようで
舞ちゃんが何て言うか
話聞いておいてね、だそうで。

何でサトコ??

サトコは子供の頃から優秀で
超頭脳女子大卒、有名大企業で
長年働いていたものの
出世意欲がなく~退職して
自分で会社を立ち上げ
フリーランスで働く
パワーウーマンなんだけど
まぁ~マイペースで
時間にルーズで、変人。
そして何より自己都合。

子供の頃から、親戚が集まると
必ず私と大ゲンカになり
それは大人になっても
何年か1度くり返してきた

趣味はサーフィン。
え?サトコがサーフィン??
親戚一同ひっくり返った事案で
あの鈍くさいサトコが
ちっとも上達しないのに
毎日早朝から海に入るそうで

もっとビックリしちゃったのが
以前、サーフィンやってから
我が家へ遊びに来たのが17時。
夕方?むしろ夜、外は真っ暗。
遠方から初めて来るので
どうやって来るか教えても
結局はGoogle様の言うとおりで
人の言うことはきかない

そんなサトコが
ご先祖様とお墓を守る?
え?これっぽっちも
説得力のないあの方が??

いつもなら
なんそれーーー!!と
ブチ切れる私だったはずが
さすがに昨今の年齢と老い、
人生のベテラン世代になると
なるほど・・・と冷静に
あのアホをどう料理して
叔母を黙らせるか考えた私。

その昔、幼かった頃
要領の良い活発な舞ちゃんと
お利口さんで鈍くさいサトコが
親戚イメージで浸透していた

日焼けした外国人みたいな私が
さぞかしキャリアウーマンで
バリバリ働きそうね、
一方でサトコは
良いお母さんになりそうね、
と言われていた
みなさんのご期待を
遙かに裏切った真逆の人生を
送ろうとはお互いもビックリで

これまでも何かと
親戚の問題には私が大きく
関わることで全て解決してきた

数年前に叔父が
若くして亡くなったことで
細かい話はさておき
墓じまいをした、はず。
おそらく私の代が6代目で
ずいぶん守ってきたけれど
これからのことを考えて
苦渋の決断をした結果で
今に至っていた

サトコはサトコで
なぜかお墓参りへは定期的に
かなり遠方にもかかわらず
転勤先にも近かったこともあり
よく行ってくれていたことは
聞いていて感謝していた

ただ。これだけは言いたい

お墓参りも結構だけど
生きていた時が大事ですね、
だってね
祖父が余命宣告され入院し
「おじいちゃん!私が来たよ」
当時大学生だったサトコが
お見舞いに来たのも夕方(笑)
「毎日来るからね!」と
次に来た3日後は危篤(笑)

口ばっかり~~と、
私が言ってしまうと
舞に何がわかるんだ!!
と、これが揉める原因。
人はね、言葉より態度で示そう
と、うちの子供達も
非常ぉ~~に納得する
数々のエピソードが多すぎて

じゃサトコが死んだら
誰がお墓を守るの?
「サトコが死んだらおしまい」
(叔母談)
だから!だから!!
祖父も、叔父も、
み~んなそれを言い残して
あの世へ旅立っていき
その度に舞ちゃんどうする?
って、やってきたじゃん
そうして解決してきたじゃん!

先祖代々続いてきて
大切にしてきたからこそ
これからも守ってあげたい
でも今の時代、お墓問題は
どこのお家でもいろいろあるよね
どんどん小さくなった仏壇を
どうにか守っているけど
私こそ最後にお墓参りしたのは
25年前のことなのです

守るのは良いことです
でも、守ってきたら
その後の後始末をするのは
実は残された生きている人達です
お金も時間も労力も使って
実はとても大変なことで
簡単に安易にできないので
非常にデリケートな問題です

本当は私が守っていく話も
もちろん昔はあったけど
私がいなくなった時に
子供達に迷惑をかけないために
私の代、すなわち叔父の代で
終えることができたので
これでいいんだと
言い聞かせて心をおさめたのに
これです、サトコです(笑)

サトコはもちろん
子供もいないわけでね
物事ってぇ~のは
後先をよく考えて言えよ
と、そういうわけです
書き切れない話も含めて
叔母を完全に黙らせました
近々、サトコとお墓参りへ
行くんだそうで
サトコがどう言うか楽しみじゃ。

でもね、本当はね
親戚の集まりには必ず遅刻、
しかも電車遅延。
(いや!電車は毎回遅れない)
サーフィン、洗濯、美容室。
(自分の用事は絶対優先)
締切はギリギリ。
(局留めならその郵便局へGO)
叔母の言うことなんてきかず
自分は間違ってない!と
持論をふりかざすもんだから
押さえ込む大人か年長者が
私だったから、
何かと揉めりゃ~私が怒られ
ああいうワンマンなオバサンを
増長させてきたんじゃんねぇ~

そして、何より
みんなが生きてる時に
時間通り、周りに合わせて
楽しむことが一番なのでは?
だから私は
祖父母との関係も後悔なく
例え、お墓参り行けなくとも
これで良いと思えているわ

お墓は逃げないし、
サトコ時間に
合わせてくれるけど
今、生きるこの時を思いやり
共に大切にしていくことで
あの世へ行っても
心の支えになるんだと
私は考えているわ

しかし、アイツは本当に
時々出てきちゃ~
訳のわかんないこと言い出し
偉そうなんだよねぇ~(笑)
黙っとけ!サトコ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?