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子どもへの声かけ

先日、ブログでも告知しましたが、
スクールカウンセラーで「子育てに悩む親の会」の講師をしている
クアモト美穂先生とオンライン対談を行いました。
テーマは、親の会で相談されることの多い「声かけ」について。

「いつまで遊んでるの?」
「宿題は終わったの?」
「どうしたの?」
「元気がないね?」
様々な場面で声かけというのは行われますが、
子どもにどう声をかけたらいいのか悩むこと、ありますよね。

その時に、どんなことを考えていったらよいか、
考えるヒントがみつかる動画になったのではないかなと思います。

クアモト先生と話をする中で、私自身、
「声をかける」ということへの理解が深まったように感じています。
話を進める中で、2人で思いついたこととかもあって、すごく楽しい1時間でした。


「声をかける人」と「声をかけられる人」の2人がいることから声かけというのは始まる。
つまりコミュニケーションの一つなのですが、
声かけについて見直してみた時に、
注意する声かけばかりになっていると、
声をかけられる側としては、「またうるさいこと言われるな」
という気持ちになってしまうかもしれません。
コミュニケーションをよりよくするためのポジティブな声かけも同時に行っていくなど、
一つの声かけだけでなく、あらゆる声かけの場面を見直すところも必要です。
声をかける自分は、何を伝えたいのか、今一度考えることも大切です。
そして、声をかけられる人の気持ちを考えて、
声をかけられる人が「自分の気持ちをわかってもらえた」
と感じられる声かけをイメージして声をかける。
そうすると、伝わらなかったものが伝わるようになります。

動画は
「1. 声かけについて」

「2. 声かけの工夫」


「3. 注意を促す」


「4. 質問へのお答え」

の4つに分けています。

私自身、初めての試みで、画面共有がうまくいかないとか、
スライド出すのが早すぎる・・・とか、
かなり見苦しい部分もあるのですが、
慣れない事にチャレンジする私も、完璧ではなくて、成長段階。
だからこそ、親の会に参加される皆さんと同じように、
対談の中での発見があるのだと思います。
一緒に話をしている気持ちでお聞きいただけたらと思います。


動画を作成した後で、私自身、家族と過ごしながら
声かけについて意識するようになりました。
その中で、今回は触れていませんでしたが、
「子どもが親に声をかける」ということについて
取り上げていなかったことに気づきました。
子どもが同じ事ばかり言う時に、つい「しつこいな」と感じてしまうことってありませんか?
そこで「どんな気持ちなのかな?」「何を伝えたいのかな?」と考えると、
子どもの声かけを通して子どもの気持ちを受け止められます。
もし、声をかけても自分の気持ちを受け止めてもらえないとしたら、
親から声をかけられても、耳を傾けたくないと思うかもしれません。

対談の中でクアモト先生から
「子どもには失敗する権利がある」ということと、
子どもが自立をするためには親が子どもを「尊重する」ことが必要だという話が出ました。

声かけのテーマから、そんな話に発展していくとは正直私も思っていませんでしたが、
声をかけすぎることが、子どもから失敗する機会を奪うことにもつながりうるし、
子どもを尊重する親の姿勢が、子どもの自立を支える、という視点はとても重要だと思います。

私たちはつい、目の前にある出来事にとらわれがちですが、
その背景にある気持ちに目を向け、
コミュニケーションの在り方や自分自身の気持ちを整理する中で、
相手との関係性は変化していき、
1つの声かけが変わっていくのだろうと思います。


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