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4月に対して思うこと

4月というのはとても可愛い季節だ。
花粉症にこんなことを言うと怒られてしまいそうだが、憎むにも憎めないそんなとても可愛い季節だ。太陽系でいうところの木星のような可愛さがある。というのも、中学時代に訪れる謎の文化【新書】を読みましょう月間の時期に、僕は興味がないながらも宇宙に関する新書を読むことにした。たしか平成の中頃に出た新書で多元宇宙理論や暗黒物質、暗黒エネルギーについての本だった。無論、厨二病を拗らせていた僕は、その本を宇宙についての新書としてではなく、暗黒エネルギーというパワーワードに強烈なパンチをただただ喰らわせてきた何かとして手にとっていた。未だにこのワードには厨二病を引き寄せる暗黒エネルギーが作用しているとしか考えられない。

僕は根っからの文系気質だったので、宇宙の話は僕にとって、知らない言語の映画を字幕なしで鑑賞しているような、わかりそうでわからないのが続く[軽い生き地獄]に思えた。ただそんな優雅な地獄を堪能していたとき、一筋の白い光が見えた。まさに蜘蛛の糸だった。まさにと言ったが全然蜘蛛の糸でもなんでもない、新書特有の妙に興味をそそられる章のタイトルだった。

新書の1/3まで読み、宇宙に対して3ミリ程度は興味が出てきているタイミングで僕の五感にビッグバンを与えたのは『木星は太陽になり損ねた星』という章だった。全身に衝撃が走った。世の中のことを少しわかりはじめた少年よしだにとって、『木星が太陽になり損ねた星』という言葉は、この星に生命が誕生するくらいありえなさすぎて大笑いした。内容としては木星も自転回数がもっと早ければ太陽並みの恒星になり得たというのもだったが、未だに信じられてはいない。

ただ、この章を読んでから、【なり損ねた】や、【成れなかった】対して独自の美徳を覚えたようにも感じる。ここに残された儚さに対する僕なりの夢もあるのだろう。想像してみてほしい。「木星がもっと努力をしていれば、太陽になれたかもしれないんですよ?」と黒髪おさげ赤リボン少女に言われたらあなたは今、僕と同じ感情になったに違いない。
流石の僕でも心の中の何かが動き出しそうだ。いや、こればかりは黒髪おさげ赤リボン少女に力がありすぎるのでさっきの話はなしにさせて欲しい。

では僕は4月のどこに木星と似たような儚さを感じたのか。それは年度という単位ではスタートなのにも関わらず、元旦という圧倒的スタートデイにより、祝日になり得なかったところだ。そもそも3月31日を大晦日的祝日にしてもいいくらい年度初めは体力を消費する。
なのに…
なのに……
いや、任せて……
みんなが僕がここで思ってること言うね……

3月31日、4月1日が休みじゃないの面白すぎるてぇーーー!!!!!!

1月4日に味わう正月ロスを3ヶ月寝かすことでより熟成された新年度の香ばしさを桜や気温の暖かさで新鮮感を漂わせているから平日でもいっかーじゃないのよ!!!!

あと4月に入ったら桜すぐ散るんなにぃー??

電車の中で五人くらいの男子大学生がよくわからない自慢でイキりすギィー!!

あと4月の夜季節の中で一番気持ち良すぎ!!

はぁはぁはぁ
少し本音を言いすぎてしまいました…
スッキリしました。

ただ平日の昼〜夕方マジで街を歩くと五人くらいの大学生グループで溢れてます。
この前三田線の車内で
黒ブチマッシュ大学生
「俺今からギター買いに行くけどお前らどーする?」
白ブチマッシュ大学生
「御茶ノ水は楽器の街だからね〜」
好青年
「僕は秋葉原行ってこようかな!ニチャア」
好青年2
「僕も行こうかな!」
黒ブチマッシュ大学生
「じゃあ俺も秋葉原行こー」
白ブチマッシュ大学生
「秋葉原はアニメの街だからね〜」
と言う会話が聞こえてきてなんかほっこりしました。
基本目まで前髪を垂らすマッシュ大学生苦手な僕にとっては
なんだかんだ黒ブチも白ブチももとは好青年1.2と同じ属性の子だったけど大学デビューを頑張ってこの風貌になったんだと肌で感じ取った時、とても抱きしめてあげたくなりました。
なんてこと思い出してたらあれ!?もうこんな時間!?!?

よし!
そしたらそろそろ
歩いて帰りますか…
平原綾香のジュピターでも聴きながら…
あ、でもgoose houseの光るならでもいいですね。
だってぜーんぶ嘘なのだから

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