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久し振りに小説を読了。

小説をあまり読まなくなってしまった。
(もちろん仕事で読む場合を除く)

理由は、大学時代。
研究施設である大学の図書館には学術書ばかり、小説は文豪の全集ばかりで、高校まで月2冊ペースくらいでは必ず読んでいたはずの小説と触れる機会が激減。論文とか新書はたくさん読んだけれども。

そして、仕事以外で小説を好んで読まなくなってしまった。
感受性の強さからか、悲しい小説を読むと心が揺さぶられすぎてしばらく動けなくなるという己の性質もまた一つの原因。
日常生活で心が疲弊するので、小説を読んでさらに心を揺さぶっていては身がもたないような気がした。

だから久し振りの読了だった。気がする。

か「」く「」し「」ご「」と「/住野よる

住野よるさんの小説を初めて読んだ。
生徒にすすめられて。

彼らの間ではとても人気な住野よるさんの小説。
中高生が好きな、マンガをそのまま小説にしたような、そんな世界がそこにあると何となく思っていた。
それが彼らを惹きつける所以なのかなぁ、と。

しかし読んでみると、イメージが変わった。

全五章、一章ごとに視点人物が変わっていく。5人のクラスメイトの物語。
徐々に一人一人の気持ちが明らかになっていき、最後まで読むと、必ずもう一度初めから読み直したくなる。重層的。
今は一度読み終えたところだけれど、多分2度目3度目はもっと面白いと思わせてくれる本でした。
そしてもう一度高校生したくなった。とても。

少しずつ小説に復帰したい。

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