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【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 3日目前編

サインバイノー!(モンゴル語でこんにちは。カタカナ発音でもOKでした)

前日の様子はこちら↓
ホンゴル砂丘で感動のVIVANTep1オープニング体験しています❗️


滞在3日目は最も過酷な1日になりました。そのためボヤキや弱音が多くなるので、前編と中編と後編に分けます。後編は正直ボヤキのみです。読む価値もないくらいです。でも記録なんで書きます。

3日目の朝は、前日ガイドのシホさん(モンゴル人)から言われた通り、6時の朝食に間に合うように5:40に起きました!

朝焼け。まだ陽は昇っていない
反対側を見ると、昨日の到着時には見なかった山羊の群れ。夜更けに聞いた動物の声はこの家畜の山羊たちだった模様

トイレですが、昨夜車でシャワーもある水洗トイレに向かったことを考えると、このお宅にはトイレはない=青空トイレ、ということになります。
ここで初めて、大自然トイレを暁の中で体験。何となくセカセカ用を済ませます。

母屋ゲルに向かうと、長女さんとお母さんが外で既に作業していました。お母さんは私を見つけると手招きして顔を洗うジェスチャーをしました。

私がうなづくと、お母さんは瓶から水を柄杓で汲んでヤカンに入れ、それを持って外に出て来ました。そのヤカンの水を手のひらの上に注いでくれるので、水道代わりに顔を洗いました。
なんか貴重…。水がもったいないと思い3回くらい洗って「OK」のジェスチャー。

ゲルに入るとドライバーさんがまだ寝ていました。お母さんのお兄さんがドライバーさんなので、同じゲルで寝たそうです。
シホさん夫婦(実は旦那さんもヘルパーとして一緒に参戦している)もまだいませんし、朝食どうなってるんだろうと思いましたが、言葉が通じる人がおらずオロオロ。

遊牧民のご家族は英語が話せず、私とは始終ゼスチャーです。ニコニコ愛想よく振る舞うわけでもなく、すごくシャイなんだなと思いました。

昨日もシホさんが

「長女さんが "mallowskaさんは◯◯ですね" (褒められたのですが伏せ字にしておきます)って言ってますよ」

と言うのですが、長女さんは目を合わせるわけでもなくスッとどこかへ行ってしまうし、今もお母さんもニコニコしているわけではありません(むしろ若干困り顔)。

ですが、手持ち無沙汰状態の私にお母さんが長男くんに声を掛けて
「お客さんの相手してやって」
と指示を出したようで、長男くんが私をゲル周辺に案内してくれました。なんか、素朴な親切さを感じます。

彼とは英単語での会話。英会話ではなく、単語を繋げる。彼は自分の歳を「fourteen」と、単語と指のゼスチャーで教えてくれました(名前も教えてくれたのですが、忘れてしまい…ゴメンナサイ)。

彼は早速、家畜である山羊を紹介してくれました。
そうか…昨日食べたボウズの具は、この子達の仲間だったんだね…と。

全員かわかりませんが、ちゃんと名前が付いているようです
「ほら、写真撮って!」と長男くんが抑えてくれた

長男くんは何故か「山羊」という日本語は知っていて「ヤギ!ヤギ!」と、はしゃいでいました。
ある子を指さして「Baby!」と言いながらお腹が大きいジェスチャーをして教えてくれたり。

私が首から下げているスマホのネックストラップがBLACKPINKの2018アリーナツアー時のグッズだったのですが、それを見て
「あ、BLACKPINK!」
とリアクション。
「え、知ってるの?」
と訊き返すと
「お姉ちゃんがファンなんだよ」
と教えてくれました。
ブルピンはモンゴルの遊牧民にも浸透してるのか…すごいな。いやマジですごいでしょ。

※ちなみに持ち物で帽子はKing Gnuグッズ、ジャージはadidasでこれも推し活(ブルピン・ベビモン・ヌーの常田さんがアンバサダー)で買ったもの。ハンドタオル・TシャツなどはVIVANT。推し活グッズで身を固めていました。


私が花が好きだ、という話をすると、じゃあ草原にある色んな花を探しに行こう、と歩き出しました。

「ほら、これはこんな」「こっちはこんな」
という具合に色々見せてくれます。優しい子や…。

そこら辺に咲いている色々な花を紹介してくれた

更に長男くんはそこら辺に生えている、針のような細長い草を千切ると
「ほら、これ食べられるよ!」と食べてみせ、食べなよ、と促されましたる。恐る恐る口にすると、完全にネギの味!

そういえば昨日ボウズを食べている時に「(味変的に)これも一緒に食べてみるといいよ」とシホさんが小皿に入れて差し出してくれたものがあり(写真なし…)ゲル内も明るくはなかったので何だかよくわからないけど、塩気と酸味のある細長く黒っぽい何か、だったのですが(よく口にしたな)、それはこれだったんだー!と脳内の点と点繋がった瞬間でした。

でもその辺の草って、もしかしたら、動物の…誰かの…青空トイレの…とか、そういうことを考えてはダメってことです。
そういうところ、私はなかなか環境適応力が高いのか、気にしてもしょうがないってなります。郷に入らば郷に従え、というか。

まぁ…それでも道中、野💩だけは出来なかったんですけどね…。だから便秘です。

そうこうしているうちに長男くんが「ほら」と山の方を指差しました。日の出です。

日の出。朝が激弱の私にとって日の出を拝むのは奇跡に近い。

「Hot, hot!」とカタコト英語とゼスチャーで一生懸命話してくれました。日が出れば暖かくなるってことを言いたいようです。

長男くんは途中で石も拾って
「洗って鑑定してもらったら、お金になるよ」
と単語とジェスチャーで教えてくれました。ガチ目の岩石感がありました。いや…それはいいかな…。


ゲルに戻ると朝食の準備が始まっていました。しかしシホさんらはいません。どうやら寝坊しているようで、電話を掛けても出ないそうです。えぇぇ…どうなるの…。

そんな心配を他所にドライバーさんがアイスボックスのような冷蔵庫から山羊肉を取り出し、野菜はじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、あとカブみたいなのを手際よく細かく切って料理し出しました。大柄な身体だけど細かい作業も器用なんだな、と思いました。
味付けは塩と、ちょっとしたスパイス? のようなものを投入していました。

ドライバーさんが器用に山羊肉や野菜を切り捌いていく

朝ご飯は「ノゴートイ・シュル」というお肉と野菜のスープだったのですが、前日にシホさんから「何か食べたいものがありますか?」と訊かれた時に、地球の歩き方を指さしながら私が答えたものだったのでした。
リクエストに答えてくださったご家族…本当に感謝です🥺

昨日のボウズの残りの皮を捏ね直して薄く伸ばし、細かく刻んだものもお鍋に投入。

でもまぁつまり…朝から肉!です。おかずとか主食があるわけでもなく、シンプルにこれだけ。
ただやはり、既に疲れを感じている胃腸にはスープというだけでもありがたく、また野菜もありがたく、山羊肉もパンチはありますが全然イケる味で、これは美味しかったですね…。

「おかわりあるよ!」と言ってくれましたが辞退しました…。この後のトイレのことを考えると、どれくらい食事を摂ってよいか微妙で…。


長男くんはゲル内でも飾ってある家族の写真を紹介してくれたり、学校の教科書を見せてくれたり、甲斐甲斐しかったです。

挙げ句には「スマホ充電する?」と訊いてくれました。

おぉ、神の一声。昨夜完全な充電出来ていないので飛びつきました。「お願いします!」

「なに?iPhone?OK,OK」(と多分言っている)。長男くんは引き出しの中のゴソッとあるケーブル類の中からLightning対応のコードを取り出し(私のあいぽんは14)、絡まったコードをほどき、充電させてくれました。
電源も太陽光発電なのか、大きなバッテリー装置になっていました。

なのでここから写真がないのです。

ホスピタリティで大優勝の長男くんが今度は「これ飲んで!」とコップにとある飲み物を入れて出してくれました。
それがモンゴル名物『馬乳酒』でした。

私は実は加工されていない乳が苦手で、モンゴル行っても飲まないぞ、と決めていたのですが。
長男くんが出してくれたのなら飲むしか無いな、ということで…。恐る恐る…。

味の感想は、馬って感じでした。強そうっていうか、優しくないっていうか、野性味あるわ~っていうか。
発酵の酸味があってお酒お酒はしていません。思ったよりイケます。
でも全部は飲み干せませんでした(ごめんよ…)。



お母さんはスープを他の皿に全部移すと、鍋に水を入れてスポンジのようなものでゴシゴシこすり、外に水を捨て、その鍋に水を少し入れて沸かしだしました。
そのお湯に食器を浸け、スポンジで擦り出します。洗剤はありません。
洗い終わるとお父さんに食器を渡し、お父さんはそれを拭いていきます。長男くんが食器棚にしまっていく。家事分担。

遊牧民の暮らしは本当にシンプルです。
家畜から乳や肉を、草原からこういった草を料理して、彼らの身体は成り立っている。自給自足。
もちろんたまには都市からもたらされるジュースやお菓子を食べたりもするだろうけれど。

時折こうして観光客を受け入れることで、物資などを得ているのだろうなと思いました。ドライバーさんやしほさんたちが道中何度かMarketに寄って買い込んでいたので、それはそういうことなのだろうな、と。

シホさん夫妻は8時前に起きてきて「呼び出しに全く気づきませんでした」と申し訳なさそうにしていました。
この遅れを含め、今日の工程をジワジワ締め付けていくのでした。

そうして9時近くに慌ただしく出発。遊牧民家族と記念写真も撮っていないよ(涙)

毎日1本ミネラルウォーターが渡されるのですが、この日の水はちょっと変わっていました。

「体にいいですよ」と渡された水。微炭酸、ヨードのような味。悪くない。

「モンゴルで他に何か食べたいものありますか?」

車中で私に訊くシホさん。正直食べた直後でそんなことは考えられないのだ…。
『地球の歩き方』を開いて「うーん、強いて言えばホーショールかな」と回答。

バヤンザクに向かう道のりは激しかったです。今日はもうカンカン照りなのですが、地面はぬかるみ・大きな水たまりで車がめちゃくちゃ揺れます。
VIVANTep7で別班がテントとの会合に向かう道中くらい揺れます。車の天井に頭を打ちつけるとドライバーさん快活に「ソーリーソーリー!!」なんて。まぁ3日も経つと諦めもつきます。

そんなこんな走ると小さな町に到着。
「ここでホーショール食べます」

えっ。
朝ごはんからまだそんな時間経ってないのに。

「mallowskaさんホーショール食べたいと言いました。ここにしかないようなので、お昼の前にここで食べます」

うっそーーーーーー!!
お食事の前の軽いお食事とかパタリロですか(知る人ぞ知る)。
そこまで要望に応えてくれるんですか。特にナシと言っておけば良かった…。

「ここで食べるなら、絶対に昼ごはん要らないです(強めに)」

だって食事は脂たっぷり、食後はずっと車の中だから消化しない上に💩も出してないんだから、身体にとっては拷問です。

※これ以降、何が食べたいですか?には『野菜』と即答するように。モンゴルに来てまさかのベジタリアン化です…。

ホーショールはドライバーさんら男性陣にはランチとしては到底足りないので、ランチは別の店で取るとの事で、半泣き状態でレストランに入りました。

ホーショール。とっても美味しかったが1人前3枚は多い(下に隠れている)…。

でも美味しかったです(食べられちゃったのが怖い)。
美味しい美味しい言っていたら、男性陣も注文して、結局ランチをここで済ませる事に。

この店では手作り野菜も売っていて、ドライバーさんが日本では見られない大きなきゅうり🥒とトマト🍅を買ってくると、シホさんが

「こういう野菜はすごく美味しくて貴重だから食べてください」

と手できゅうりをバキバキ折ると食べるよう勧めてきました。野菜はお腹いっぱいになっても構わないので遠慮なく頂きました。
シホさんはピクルスの瓶詰めも買ってきて食べるよう勧めて来ました。

あぁ…この人本当に食べる事好きなのね…。そう実感しました。

ホーショールは本当に美味しかったのですが、流石に1枚しか食べられませんでした。
お持ち帰りにしても良かったけれど、持ち帰ったところで車内では食べないし、お腹も減らないだろうし、諦めました🤷🏻‍♀️

店内にはモニター画面がありモンゴルのMVが流れています。それを何気なく見ていると、VIVANTに出ていた俳優さんの顔が❗️
(ep7で空港から乃木さんを追いかけたバルカ警察のヨハン役の方と、バルカの国交大臣役の方。ちょっと嬉しい)

レストランには水洗トイレがあるので、大事な機会なので行って来ました。出しました(何をかは察すること)。


ここまでが昼前まで。目的地(バヤンザク)は後100kmくらい先との事。
なんかもう100kmと聞いても「そんなもんか。大した距離じゃないな」とか思い始めます。だって800km以上すでに移動しているんだから。

いや、でも違う、違うぞ‼️

映え写真の多いバヤンザクは中編で‼️




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