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繭【全6話】

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ボスニア・ヘルツェゴヴィナを旅する高橋春彦。そこで出会った女性、真結は社会人学生でジェノサイドを研究しているという。 何気なく旅しに来た春彦だったが、真結からボスニア・ヘルツェゴ…
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#花はどこへ行った

【連載旅小説】繭 #最終話

真結さんは「腹ごしらえさせて」と、パン屋さんでソーセージの入ったパンを買い、かじりながら僕と並んで歩いた。 少し距離があるけれど、話しながらオリンピックスタジアムへ向かうことにした。 大きな通り沿いにあるモスクを右に曲がり少し進むと、右手に墓地が見えてくる。十字架が見えるから、東方正教の墓地なんだろう。 更に進むと、右手奥にアイススケートなどで使用されたというゼトラ・オリンピックホール、その奥にサッカーなどを開催するアシム・フェルハトヴィッチ・ハセ・オリンピック競技場が見