【連載小説】Berlin, a girl, pretty savage ~Moment's Notice #7
稜央は動揺していた。
とりあえず父に…遼太郎に伝えておいた方が良いだろうと考えた。
暫くぶりの連絡が、まさかこんな形になるなんて。
「父さん…、今大丈夫?」
『久しぶりだな。大丈夫だけど、どうした?』
「つかぬこと訊くけど…娘って今、ベルリンにいたりする?」
『ずいぶん唐突だな。そうだけど…何でだ?』
「…名前は確かリサって言ったよね。身体は細くて背は小さめ、色白で目が大きくて髪は黒くてサラサラで顎くらい…」
『…何が言いたい?』
「僕いま、ベルリンにいるんだ。それで…」