またあの音が聞こえる、、、
消耗品には、なるべく余計なお金をかけたくない。
ショッピングバッグは常に持って歩くし、ラップの代わりにはシリコン蓋を使っている。
トイレットペーパーを子供がグルグルグルグル巻き取っているのが聞こえると、そんなに必要ですか?とマジ顔で詰める。
夫が釣ってきた魚の処理にキッチンペーパー1巻きがあっという間に使い果たされるのを、キリキリしながら睨み見つめる。
結婚してから、それまでは理解できていなかったある単語が私の辞書に加わったのだ。
その名は「経済観念」という。
たとえ、1円単位でも軽んじる心持ちでは、昨今の世情を乗り切れない!
今や「靴」が消耗品になりつつあるのだが、なるべくお金をかけたくない。
さらば、ハイヒール
独身時代は、仕事をする上でも私という個をアピールする重要なアイテムとして、靴には結構お金をかけた。
7cmアップのヒールは、それだけ遠くが見渡せるような気分にさせたし、自分という人間を自らヨイショと持ち上げるお神輿効果もあった。
当然だが、つま先にかかる負荷は結構なもので、装着時間は限られる。
仕事の打ち合わせ、食事会などなど、あくまでピンポイントでの出動だ。
毎度同じ靴がお出ましになるわけではないので、それぞれの使用頻度は低い。
そんなに傷む事もなく、実は、ひっそり今も出番を待っているのだ。
反面、私の生活スタイルは、以前と全く違う。
スーパー、ホームセンター、図書館、子供の学校&習い事、クリーニングなどなど、とにかく歩く距離と時間、担ぐ荷物も圧倒的に増えた。
ヒール履いてたら、拷問だー!
帰り道の公園で、子供と一緒に遊んで踏みつけられても後悔はないレベルの価格が望ましい、、、。
というわけで、2000円ほどのペッタンコ靴を愛用している。
底が薄いので直に地面を感じるが、ヒールがない分、つま先に負荷がかからない。
全然痛くならず、どこまでも歩いていけるのだ!
足が痛くなってくると、段々と機嫌が悪くなり、、、ということがなくなった。
脱いだり、履いたりが楽なのも、都合が良い。
デザインもシンプル、色のバリエーションも豊富なので、仕事先でも問題ない。
(スニーカー系も抜群に歩きやすいが、コーディネートが逆に悩ましい)
そんなわけで、大体黒とか、グレーとか、ブラウンなどをチョイスしている。
季節的に、今は2代目ダークグレーが絶賛活躍中なのだが、、、
あの音が聞こえてきた!
本当に優秀な靴なのだが、一つ問題があるとすれば、アレだ。
ペタン、、、ペタン、、、ペタン、、、ペタン、、、ペタン、、、、
寿命を迎える時期になると聞こえてくる。
どっちか片方の裏側が剥がれて、歩くたびに薄っぺらい音が鳴る。
やはり「圧倒的に消耗が早い」のだ!
まだ、症状が軽い時は、皮用接着剤でくっつけるが絶対に完治はない。
本物の牛革の靴は、修理に出して長く履けるが、薄っぺらの合皮は応急処置でしのぐしかない。
そして、しばらく履くとまた、
ペタン、、、ペタン、、、ペタン、、、
あの音が聞こえてくるのだ。
もうこの頃にはヒールカーブの崩れ具合も、見るからに哀しい事になっている。
(実は、それくらいがメッチャ歩きやすい!)
水たまりをうっかり歩こうものならその日中に死亡確定だ。
家族からも促され、とうとうサヨウナラとなる。
そして、歩きやすさと手頃なお値段に、ついついまた新たにお迎えしてしまうのだ。
全然エコじゃないし、サイクルが早いので逆にお金かかってんじゃないの?と自分にツッコミを入れたくなる。
これぞ、安物買いの銭失いかも、、、。
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