未満警察 ミッドナイトランナー

 私はよく泣く。

ドラマを観て、感情が動く。
同じドラマを観ている者同士が、
感想を言い合うことはよくあることだが、
決まって
泣くポイントが他の人とは違う。
そして、”泣くとこそこ?”
と言われる。

感受性が豊かすぎるのだろうか。 

第6話。

本間快と一ノ瀬次郎、そして及川助教が
一致団結して天満兄弟を助けようと決めたところで
自然と涙が出てきた。

”なんでだろう。”

いまいち自分でも理由がわからなかった。
悲しいわけでも辛いわけでもなかった。

だから自分が何を思って、何を感じて
この心が動いたのか
それを知っておきたいと思った。



彼らとは対照的に映された警視正国枝。
そこが大きな役割を果たしていたと思う。

警察学校の生徒としての二人の中で揺るぎないもの
それは、”正しく、誰かを助けたい。”という想い。

そこには、忖度も権力への欲望もない。
大人の事情なんて、1ミリも頭にない。
自分の立場を失っても、
自分の夢である警察官になれなくなってしまったとしても
まっすぐに
”正しい”と思った自分の心に従おうとする。

その姿が、かっこよくて眩しくて羨ましい。

本当は羨ましいなんておかしい。
そうしたいなら、自分がそうすれば良いだけ

それだけなはずなのに、

周りの目とか
傷ついたら嫌だなとか
ネガティブなことの方が先に頭に浮かんで
彼らみたいにまっすぐ進めない

そんな自分が嫌で嫌で
だからこそそんな自分からは決別したくて
でも結局
弱い自分が目の前に立ち塞がる。

だからドラマだろうが
架空だろうが
そんな風にまっすぐ突き進む強さを持っている
登場人物に憧れるし、
明日からの強さを
分けてもらったような気持ちになる。

別に命まで取られるわけじゃない。

きっと自分の涙の裏には、
そんな日常での葛藤と
正しいことを主張できる強さを持つことを
諦めたくないという想いが
あったのかもしれない。


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