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20代・30代の海外就職の壁って? 第二弾 語学力って必要?

※当記事はブログからの移管記事です。初稿2019年9月1日。

昨日に引き続き、今日も海外で就職する際の壁について深堀していきます。

話は基本的に「キャリアに繋がる就職・転職をしたい方向け」であり、「日本で働くのが嫌になった」、「とりあえず海外で生活できればいい」、「インスタ映えする写真を撮るのが目的」の方には向かない内容になっていると思います。
言うなれば、少し意識高い系の方で語学力ゼロの方向けとなります。

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結論から言って、「語学力は必要なく就職は出来る。ただしおすすめはしない。結局、語学力がものをいう」です。

現地の会話書いちゃいます!

<海外就職 語学力不問>...相当数の案件が検索にヒットします。
つまり、語学力がなくても就職することは出来ます。
ただし、どんな良い話にも裏があることを忘れてはいけません。

ここからは実際にマレーシアで見聞きした現地のお話となります。

ケース① 海外の日本人村
よく語学力不問の案件として出てているのがBPO案件です。
BPOとはビジネス・プロセス・アウトソーシングのことですが、とりわけ多いのがコールセンターです。
コールセンターでは日本国内からのホテル、飛行機の予約やクレジットカードの紛失の電話対応をしています。
その為、お客さんとなるのは国内の日本人の為、外国語を話せる必要はないのです。
求人票には現地で「英語を勉強しながら仕事」と書かれてありますが、よく考えてみてください、日本語だけ話せればよいという条件で何十人という単位で採用しているので周りは大抵日本人ばかりになります。
そのような環境で果たして仕事をしながら語学力が向上するのでしょうか?
現に、自分達が日本人村と名付けるぐらい日本人ばかりとなり、住む場所もオフィスの近く、土日も職場のメンバーで外出となり生活に外国語を使う余地がどこにもありません。

ケース② 日系企業の日本人対応
現地採用の多くが日系企業への採用となります。 (感覚的に企業数で言えば求人の8割は日系だと思います。先のBPO等は採用人数が多いのと外資系が多いので、頭数で言えば日系の企業の数はもう少し減ると思います) 
我々日本人が海外で働くのに求められる理由の一つが日本からの出張者対応です。
かくいう私も日本支店からの出張者が来た際はこの対応に追われております。
しかし、問題はその頻度と同行に付き合う時間の長さです。
何人かの話となりますが、空港まで迎えに行き出張者を出迎える、観光地を案内する、買い物に付き合う。
一日を通して語学が求められるのは食事のオーダーぐらいでしょう。(日本食に行けば日本語のメニューでオーダー出来ますが)
私の知人で英語がしゃべれる方でもこのポジションに採用されたが為、あまりの同行の多さが嫌になり帰国された方もいました。

ケース②について誤解がない様に最後までお話しさせて頂くとこれは非常に稀なケースだと思います。
数日間の同行はあるものの基本的には本来の自分の業務があり、時折来る出張者同行は業務のほんの一部となります。

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やっぱり外国語が出来ないなら就職は止めた方がいい?

外国語が出来なくても就職したい人への私の解は2つです。

1つ目は、例え上記の様な会社でも社内に少なからず現地の人が働いています。
平日はその方たちと積極的にコミュニケーションを取り、また休みの日には日本人との付き合いは一切せず、勉強と現地の人との付き合いのみにすることです。
ただ、私はこれは99%無理だと思っております。
業務で8時間近くは日本語に触れながら、それ以外全てを外国語で過ごすメンタルを持った人を見たことがありません。
なにより、これが出来るのであれば日本に居ながら出来るメンタルを持つ人です。
昔CMしていた駅前留学的な生徒さんの多くが英語を話すまでにならなかったのはメンタルが持たないからですね。

2つ目は素直に短期留学です。
私はこれをおすすめします。
私自身学生の間に2か月間フィリピンのセブ島に留学しました。
飛行機から寮、食事、ダイビングのライセンス取得、全ての費用を合わせても45万円程度でした。
英語をゼロから勉強する方は2ヶ月ではなく出来れば半年ぐらいがいいと思いますが、留学することで確実に受け答え程度の日常生活は出来る様になります。 (もちろんここでも日本人と遊んでばかりや、卑猥な単語覚えて先生と話していてはダメです)
簡単なやり取りでも英語が出来る様になることで、海外就職・転職活動をする際にはグッと選択肢が増えてきます。

付け加えると、次回書きます「友達」にも関係するのですが、語学が少しでも話せると多くの良い機会に巡り合うことが出来ます。
海外就職を本気で考えているあなたには、今一度外国語、中国を除くアジアであればまずは英語の勉強をおすすめします。

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最後に

ここで余談ですが、前述のBPOのお話を聞いた際に「とぶ」と言う言葉を聞きました。
これは仕事が嫌になって会社に黙って勝手に帰国することだそうです。 
(どうやら契約期間以内に退職するとその会社ではペナルティがあるようです。)
こんな言葉が作られるということは頻繁にあることなのでしょう。
外国語が話せず海外就職をするのは思ってる以上に大変なのかもしれません。

最後に繰り返しとなりますが、語学力は必要なく就職は出来る。ただしおすすめはしない。
やはり海外就職・転職には語学力があるとないでは圧倒的に差が出てきます。
何をするにも努力は必要ですが語学取得は努力と共に時間が掛かります。
20代・30代のうちからコツコツ始めておくことは良いことだと思います。


それでは明日は「海外就職の壁って? 第三弾」の交友について考えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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