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日本語講座の第8回目の授業    (「みんなの日本語」第3課 ①)   場所の指示語「ここ・そこ・あそこ・どこ」

「みんなの日本語」の第3課は、場所の指示語である「ここ・そこ・あそこ・どこ」を習います。
最初はどうしても、2課で学んだ「これ・それ・あれ・どれ」と混同してしまいますが、その違いや「こ・そ・あ・ど」の法則性を知ると、楽しくなり、どんどん使ってみたくなる生徒が多いです。
なるべく練習が多くなるように工夫すると、楽しい授業になります。

「場所」の指示語

2課で学んだ「これ・それ・あれ・どれ」が、「もの」を指し示す時に使ったのに対して、この課では「場所」を指し示す時に使う「ここ・そこ・あそこ・どこ」を学びます。
文型に入る前に、先ずは「ここ・そこ・あそこ・どこ」のイメージと「これ・それ・あれ・どれ」との違いをしっかりと覚えてもらうことが重要です。
違いや法則性がわかりやすくなるように、表や絵にして、必ず板書書きをして覚えてもらうのがいいでしょう。
私も下手な絵をかいて説明しています…

こんなのでもいいと思います…あとはどう説明するかですよね

Vocabulary

第3課の最初の授業では、「ここ・そこ・あそこ・どこ」を覚えてもらうことと合わせて、できるだけ多くのボキャブラリーを覚えてもらうのが大切だと思います。
テキストで学ぶ言葉はもちろん、身の回りの「場所」や「所在」に関する言葉を紹介しましょう。
特に「コンビニ」や「駅」「モール」「デパート」などの言葉は、「みんなの日本語」では第5課で学びますが、生徒たちの興味や習熟度によっては、この課で紹介してもいいかと思います。
私も、実生活では今や欠かせない「コンビニ」は、この授業で必ず教えるようにしています。
「コンビニ」という日本語独特の英単語の短縮法を教えると、生徒のほとんどが興味を感じてくれますよ。

階数の言い方

この課のボキャブラリーでは、建物の階数の言い方について学びます。
まずは「階」という助数詞を使うことを覚えてもらい、簡単に階数の発音の方法を紹介しましょう。
ここで細かく説明し過ぎると、戸惑う生徒が増えてしまいますので、実際の使い方は、次のクラスの文型での練習に回すといいでしょう。

この課では、重要な助数詞「円」についても学びます。
ボキャブラリーでは、第1課では学ばなかった100以上の大きな単位について、軽く紹介しておきましょう。
実際の文型の学習時に、時間をかけて、しっかりと教えるのがいいと思います。

では、スライドをご覧ください!

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