成長を続ける「エアアジア」
機体に記された「Now Everyone Can Fly!」がエアアジアの経営理念です。
エアアジアは、英国の会社が実施した「ワールド・エアライン・アワード 2024」で「世界最高(No.1)の格安航空会社」の栄冠に15年連続で選ばれました。
世界に衝撃
エアアジアは、2001年に、マレーシア人のトニー・フェルナンデスが、経営不振に陥っていた航空会社を買収して、わずか2機の航空機で営業を開始しました。
エアアジアが路線運航を始めたとき、大変な衝撃を受けたのを、今でもはっきりと覚えています。
「『Now Everyone Can Fly!』の理念が本当に言葉通りになるのかなあ?」
と当時は半信半疑、と言うか80%くらいは信じていませんでした。
しかし、わずか20年余りで、彼らの言葉通り、本当に誰もが簡単に飛行機で旅行できるようになりました。
アジアではなくてはならない存在に
マレーシアの「Terminal 2」へ行くと、アジアの近隣諸国の人々でいっぱいになっています。
みんな軽装で、中にはサンダル履きに近い形で気軽にアジア旅行を楽しんでいます。
本当に彼らの言葉通りになったことを強く実感できます。
航空業界にも変革が
エアアジアは世界の航空業界に大変な衝撃を与えました。
エアアジアの徹底した「格安戦略」は、航空業界に格安航空のモデルを示し、世界中に格安航空の概念を広めることに成功しました。
そして、その後各国で格安航空ができ始め、ナショナルフラッグまでもが格安航空に参入するようになり、航空産業全体に革新をもたらしました。
LCCは、より安価な選択肢を、顧客により多く提供することを可能にしました。
バラックと言うか掘っ立て小屋と言うか…
20数年前に、出張で初めてエアアジアを使った時のことは、今でも鮮明に覚えています。
当時、エアアジアのターミナルはクアラルンプール空港の傍らにありましたが、ほとんど倉庫と言っていいほどの簡単な建物で、コンクリートが打ちっぱなしで、まるでバラックのようでした。
そこに、多くの人々が群がってチェックインしており、エアコンも効いていないその場の暑さと、人々の熱気、そしてそのわい雑さに度肝を抜かれました!
「これは革命的だ!」と直感しました。
初めて会社を通さずに、オンラインで自分でチケットを予約して、本当に大丈夫なのだろうかと不安に思いながらのチェックインでしたが、そんな不安感よりも高揚感の方が数倍も勝って、ハイな気分を感じていました。
それ以降は、エアアジアの成長を確かめるかのように、定期的に利用するようになりました。
帰国便でも利用へ
以前会社勤めのころは、年に1度の日本帰国の際には日本の航空会社や大韓航空を利用していました。
やはり、エアアジアは近距離の利用なら、と考えていたからです。
しかし、会社も退職し、コロナ禍も経験した一昨年の帰国から、エアアジアを利用するようにしており、今年もエアアジアを予約しています。
たしかに長距離の場合には、シートも狭いし、ドリンクサービスもないし、座席モニターサービスもないし疲れることは間違いありません。
しかし、日本便の多くは夜中、と言うか深夜の出発のため、機内に入れば寝るだけで、起きたら日本に到着していることがほとんどのため、このようなサービスは不要と言ってもいいです。
チケットの安さと予約の簡便さ、そしてクアラルンプールのターミナルのチェックインの簡単さを考えると、もはやエアアジアの利用以外は考えられない自分になっています。
来週末には2週間ほど日本に帰国しますが、ふたたびエアアジアを利用できるのが楽しみな現在です!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?