「日本っぽい」って、どこからの視点なの?
いわゆる"海外らしさ"に憧れを抱きつつ来たLA。
だからなのか、この地だからなのか、
ふと気づくと、日本人らしさを恥じている自分に気づいた。
日本以外の人のスピーキングの素晴らしさに圧倒されていたのもあるし、
アメリカにいるんだから、アメリカのカルチャーに従うべきだと思っていたのもあるからか、
日本人のダメなところは一切捨てて、頑張ろう!とずっと思っていた。
でも、そうしようと思ったのは、アメリカにいる日本人の目を気にしているからだと、ある日突然気づいてしまった。。
LAに来てから最初の2週間ほどはほとんど日本人の人との接点を極力少なくしていたけど、ある時自分よりも10才くらい近い年下の子と離した瞬間に、「あ、日本に帰ったみたい」と急に肩身が狭くなる気持ちになった。
それまでは、普段だったら話しかけない人にも話しかけてみたり、意見を言ったり、積極的な日本人(アメリカに近づこうとしていた)だったけど、
あ、私日本人だったわ、、、
とその瞬間初めて感じた。。
その子に全く悪気はなく、私が勝手に「年齢を気にしたり」「日本ではイレギュラーなことをしている」と引け目を感じてしまったのだ。
その後も、日本の子と話すたびに、年齢や結婚、学歴、職歴とかのバックグラウンドを聞かれて、それで対応が変わる気がしてしまったし(主観)、
日本人だから話しかけたくない、という日本人の存在にヤキモキしたり、
でもその人たちは全く悪気なんかなくて、基礎情報として社会的な情報が必要なだけかもしれない。
アメリカにいても、日本の社会的視線を気にしている自分に驚いたし、結局簡単に切り離せないものなのかな。。。
ただ、それと同時に疑問に思ったのが、日本人っぽいとダメなことってあるの?
あえてアメリカのカルチャーに完全に馴染む必要はない気がしてる。
汚いと思ったら掃除する、時間に正確、きちんと人の話を聞く、日本人ならではのセンス、ファッション、どれも悪いことじゃないよ、いいこともいっぱいある。。。
海外の人からすると、日本人の勤勉さにはいつも驚かれるし、日本人はniceな人が多いと言われるし、お母さんたちが作るお弁当なんて高いお金払っても買えないクオリティだし、誇りに思う部分がたくさんある。
それをあえて捨てる必要はないから、
日本にいる日本人の人が海外に留学する人を毛嫌いして「アメリカナイズされちゃって!」というのも、
海外にいる日本人が「あの日本人、日本人っぽいよね」というのも、
少なからず偏見だし、もっとリベラルになっていいのになぁと心から思った。
人のことを審査しすぎる日本人、と私が言っているのも矛盾だけど、もっとフラットな価値観が広がればよいのに。
と国外にいても日本のことを思うから、なんだか巡り巡って頭が混乱しちゃいます。笑
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