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共通の話題が無い人とどうやって会話で盛り上がるか、教えます。

新企画「お悩み相談室」に2つ目の質問が来た!

「お悩み相談室」という新企画を立ち上げました。

どれだけ需要があるかはわかりませんが、皆さんからいただいたものは42歳兼業スポーツライター/相撲ライターであり外資系IT企業に勤める社会人20年目の西尾克洋さんが可能な限りお答えします。

何しろネタ成分が強く、どうしても笑いに走りがちな性分なもので、真剣な回答の時とお笑いの時とのブレ幅が広がってしまうかもしれませんがそこはご容赦ください。

先日リトさんからご相談いただき1回目の記事を上げました。これ面白かったなぁ。

そしたらリトさん、こんな記事でアンサーしてくれました。

もう実践されて、既にうまく行ってるって凄いですよ。なんか絵に描いたような話で私も嬉しい反面驚いている方が先行しているかもしれません。

その流れで2つ目の質問をいただきました!(わっしょい!)

今回の質問者はいわのりさんです。
早速ありがとうございます!

いわのりさんのアカウントはこちらです。

書き手によって同じストーリーが別の感じ方になる、っていう記事が面白いですよ。

という訳で質問に移ります。

質問:共通の話題が無い人とどうやって盛り上がれば良いですか?

質問:

「会社の人や知人で、趣味が合わず
共通の趣味がなかなか無く、話題が盛り上がらない」です。

先方はTVドラマ、ミュージカルなどで、
私の知識が乏しいため、
無難な天気の話題しかできないです。

なにかいい案あれば……と、ご検討ください。

学校帰りに微妙な知り合いと電車で会うと地獄だった思い出

なるほど。
これ結構切実な問題ですよね。

この問題で面倒だったなぁと個人的によく覚えているのが、学生の頃のことです。

私の通っていた大学は藤沢にありまして、大多数が小田急線の新宿方面から来ていたんです。そうすると、帰りの電車で微妙な距離感の友人に会ったりするんですよ。

これね、結構大変でした。相手のことを知っているようで知らないし、向こうもどの程度自分のことを知っているか分からない。

でも、電車で見かけて何もしない、会釈だけするみたいな感じだと「嫌われてるのかな?」って思わせちゃいそうだから自分の駅に着くまでは少なくとも話し続ける訳です。

で、私の家が登戸で、相手がそこまでに降りないと1時間は何とかしなきゃいけない。

あの時何喋ってたんだろうなぁ…ただ、今よりもすごく大変だった記憶があります。会話の引き出しが本当に乏しかったからです。だからあの時電車で一緒になった相手のことを退屈させてたんじゃないかなぁと思うんですよ。

私はこの時に思っていたのが「早く登戸着かないかなぁ」だったり「相手がどこかで降りないかなぁ」なんてことだったんですよ。恐らく相手もそうだったんじゃないかなぁ。

そんなことを考えていたら、ちょっとヒントが出てきたように思います。

親しい人との会話はだいたい他愛もないこと

考えてみると親しい友人や家族との会話って共通の趣味や事柄じゃないような気がするんです。

今回私も「どう共通の話題を見つけるか?」みたいなアプローチで考えたんですよ。ただ、そこじゃない気がしてきまして。

親しい人との会話って、だいたい話していることは他愛もないことなんですよ。今日起きたことだったり、見聞きしたものだったり、自分の中で気づいたり感じたりした話をしているように思うんですよね。

ただ「共通の話題が無い」って感じている人に対してこういう話ってしづらいんですよね。「いやーこんなことがあったんすよ」って言っても微妙な空気になりそうで。それってお互いの空気感が見えないからじゃないかなと。

多分これから目指す先は他愛のない会話が出来る関係性だとは思うんですけど、多分それは今ではないんですよ。

相手をリスペクトし、興味を持つとすべきことが見えてくる

じゃあ共通の話題が見つからなくて、距離感も微妙な人とどういう話をすればいいか?

実は私の前の会社の同僚で共通の話題が皆無なのにすごく仲良くなった人がいまして。当然彼は相撲は全然興味ないのでこっちの専門としているジャンルは何も分かんない。彼は会社で得た収入よりもパチスロで得た収入が倍くらいあって、深夜アニメが大好き。

傍から見たら何喋ってんだよあんたたち、って感じだと思うんです。

でも私はパチスロや深夜アニメは興味ないけど仕事上での付き合いを通じて彼のことは面白いと思っていたから仲良くなりたかったし、そういう彼が語る趣味のジャンルの話を聞いてみたいと感じました。

だから彼に対して興味を持って、リスペクトの気持ちを持って彼の趣味の話を深堀してみたんですよ。そしたらこれが実に面白くて。パチスロの収入の方がサラリーマンの収入より多い人のパチスロの突き詰め方とか異常なんです。

自分が分かるジャンルの話って多くを語らなくても点と点を線に出来るから分かるところがあって、だから親しくない人と話すときって共通項を探しがちなんですけど、共通項が無いからこそ相手の土俵で深堀すると別の面白さがあると思うんです。

そういう理由で「マツコの知らない世界」って面白いと思うんですよ。あそこで話していることって、誰も知らないことじゃないですか。でも面白く見られるのは、その人があるジャンルについて愛をもって語ってるからなんですね。

相手から話を引き出すという考え方

ここまで私の例の話で進行しましたけど、それらを踏まえて共通の話題が無い相手と会話する上で必要なのは

・相手に対して興味とリスペクトを持つこと
・相手の話を引き出すこと
 ※そのために一番簡単なのは、相手の好きな話をしてもらうこと

これじゃないかなと思いました。

結局人って興味を持ってもらえると嬉しいじゃないですか。少なくとも悪くは思わない筈です。私が好きだからという理由で相撲について聞かれたら答えちゃいますもん。それと同じことを相手にすればいいんですよ。

共通の話題っていうのは相手との壁を破るための一つの手法ではあるんですけど、それって条件が限られているんですよね。それが無い相手には通用しない。だから学生時代の私みたいに共通点を探して煮え切らない話をしちゃう。

でも、相手が好きな話であればこっちは引き立て役になればいい。楽しそうに話をしている人を見ているのって楽しいじゃないですか。私が「タモリ倶楽部」が大好きなのってあの番組でやってること殆ど知らないけどタモリがすごく楽しそうだからなんですよ。

そんな話を妻としていたら指摘されたのが、とはいえあんまり親しくない相手に対しては警戒しちゃうところはあるということです。なるほどと思いました。

これにはテクニックが必要で、自分もある程度見せていく必要があるということです。

10年くらい前に聞いた話ですが、相手は自分が見せてくれるのと同じくらい見せてくれるのだそうです。それを聞いてから私は極力自分をオープンにするように心がけています。それって相手が自分に見せてくれる前提条件だと思うんですよね。

案外人と仲良くなりたいと思いながらも、相手を警戒していたり自分に自信が無い部分が有ったりという理由で自分を見せてないってことはよくあることだと思っています。人見知りする人は大体ここに当てはまるんじゃないかな。

まずは相手をリスペクトし、興味を持って相手のフィールドで話を聞いてみる。相手に見せてもらうためにこちらも積極的に開示する。そんなところでしょうか。

皆様からのご相談お待ちしております!

いわのりさん、いかがでしたか?

今回はいわのりさんのご質問にお答えしましたが、他の皆様からのご相談についてもコメント欄かmakushitasumo@gmail.comまでご連絡いただければ内容を精査してnoteの中で回答したいと思います。

あと、採用された方は昨年作成したノベルティが残っていますので、ご希望の方にはお送りいたします。いわのりさんもご希望であればその旨コメントください。

皆様からのご相談、お待ちしております。ポロロッカ西尾にお気軽にご相談ください!あと、どんなことでも構わないのでコメントお待ちしています!100件くらいまでなら余裕で返します!

先日お問い合わせをいただいたので定期的に案内しようと思いますが、皆様の記事の中で私の記事を紹介される際は、特に断っていただく必要はありませんので、ガンガンお使いください!

後述の記事のように、私の記事は基本的にフリー素材のように紹介されまくるものなので、むしろそれが普通だったりするのです。

追記:本日現代ビジネスに寄稿した記事がヤフーニュースに転載されています。

普段はnoteに相撲関係ない記事をアップしておりますが、ちゃんと相撲ライターしております。

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