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セルフブランディングはブランド・エクイティ・ピラミッドをつくることから始めよう。

こんにちは、桜井です。

本日は私が今通っているNewsPicksと刀の共同開催の「実戦マーケティング・ブートキャンプ」からの学びである「ブランド・エクイティ・ピラミッド」について書いてみたいと思います。


ブランド・エクイティ・ピラミッドとはなにか

まず、ブランド・エクイティ(直訳するとブランドの資産)とはなにか?というと、以下のように言われています。

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例えば、メーカーの商品・サービスそのものにどんなブランド・エクイティがあるのか?を考える際に使うことが多いように感じます。


ではブランド・エクイティ・ピラミッドとはなにか?については、田畑大学の以下noteがとてもきれいにまとまっているのでお読みいただくといいかもしれません。

(上記noteより抜粋)

著者の森岡氏は、P&Gでの14年間で、最後の上司から言われた改善点は、最初の上司から言われたものと全く同じ「人と仲良くすること」だったそうです。

多くの人を巻き込み働く中で、面倒な人間関係に煩わされず、もっと好きなこと、つまり “誰もが思いつかない戦略を生み出すこと” に、ひたすら集中したかった思いがあったと言います。

そのために森岡氏はマーケティングの手法を使って、自分がコミュニティで ”市民権” を得やすい構造をつくることを発想しました。

そうすると、周りの人に「そういう人」だと慣れてもらい、許してもらえるようになるからです。そして、自分のMy Brandに沿った行動を心がけることで、自分自身がMy Brandの示す方向へ成長するのも実感出来るようになります。

森岡氏が提唱するのが、自分のブランド設計図「ブランド・エクイティ・ピラミッド(キャリア開発用・簡易版)」です。


またブランド・エクイティ・ピラミッドとは森岡さんが書かれた以下の書籍に登場する概念です。刀のフレームワークでもたびたび登場します。


上記で私がとても大事だと思っているのが、

周りの人に「そういう人」だと慣れてもらい、許してもらえるようになるからです。

この部分にあると思います。

私は一会社の(小さいながら上場会社の)サラリーマンですが、ほぼ会社に行っていません。そうすると、こんな指摘をされます。

・なぜあの人だけ会社に行かずに許されるのか?
・なぜあの人は自由に仕事をしているのか?(遊んでいるように見える)

本当にくだらないですが、高校生かよ、、、てな具合で同調圧力がかかります。その「同調」であることから避けるために必要な術であると思います(要するにあなたと同じ土俵で戦っていないのよ、ということを伝えるということです)。

またスキルセットにおいても「そういう人」のブランディングは重要だと思っています。

例えば、

・この人は手先が器用ではないから雑務・雑用はお願いはできない
・この人はWebに詳しいので、なにかあれば真っ先に相談しよう
・レジスタンスのスタンスを持っているため、新しいアイデア・発想を持っていそうだ

など、「〇〇」のテーマであればこの人、といったブランド想起ができているかどうか大切なポイントであると思います。


ここでまとめると、ブランド・エクイティ・ピラミッドとは、自分が想起してもらいたいターゲット(誰に想起してもらいのか)と、ターゲットへ提供できる便益(提供価値)、その提供価値を信じる根拠、最後に便益の提供方法(具体的な手法)が詰まった1枚の図、である必要があります。

・WHO:自分が想起してもらいたいターゲット
・WHAT:ターゲットへ提供できる便益(提供価値)
Reason to Believe:その提供価値を信じる根拠
・HOW:便益の提供方法(具体的な手法)


自分のブランド・エクイティ・ピラミッドをつくってみよう

では実際にピラミッドをつくってみよう、ということで私も簡易版として以下の通りつくってみました。以下にそれぞれ補足します。

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【WHO】
Strategic Target
=利益を上げたい地方企業・人
Prime Prospect=本質的な課題解決をしたい地方企業・人
Insight=小手先の技術で短期的な利益を積むのではなく、この先10年会社を屋台骨を作りたいと考えている人・企業

まず、だれを対象とするのか?については利益を上げたい地方企業(または個人)。さらにもう一段階掘り下げると、本質的な課題解決をしたい地方企業(または個人)としました。

ここでの本質的の定義は「インフルエンサー」や「AI」などの新しい技術(=手法)を求めるのではなく、目指したい目標が明確にあり、その目標に向けて課題を持っているが、解決できていない→解決したい!と考えている状態のことを指しています。

逆に言うのであれば、手法を求めているなら私ではなくもっと適任がいるのでどうぞ他を当たってください、という意味でもあります。


【WHAT】
Benefit:企業の“ブランド価値”を高めながら“利益” も上げる
RTB(Reason to Believe:地方レガシー企業での勤務経験・新規事業立ち上げ経験・多くの社外(船井・Globis・刀)での学びの経験

続いてWHAT、私が提供できる便益について。

単なる売上・集客のアップではなく、ブランド価値を高めながら利益も上げる、ということを強みとしています(まだまだ未熟ですがそうありたいという意味も込めて)。

その根拠(信じる理由)としてRTBには、地方で50年近く続く上場企業のマネージャーとしての経験(ある種、変わらないレガシーな組織と対峙し、変革の起爆剤となる&独自のポジションを築いている)と、外部パートナー・スクールでの学びを設定しました。

1企業にいながらも、社外の素敵で優秀な一流の人たちの刺激を受けることで、私自身、成長のきっかけをいただいていると感じています。


【HOW】
・採用/DX/組織構築の多面理解(POD)
・地方企業が手の届く費用(POD)
・コンサル/組織構築での多くの失敗経験(POD)

ここでは「POD(Ponit of Difference)=WHO・WHATに対して独自性を出せる手法」だけに絞って解説したいと思います。
※POP(Point of Parity)=最低限なければ選ばれない要素

私のキャリアは求人メディアの営業からスタートしましたので、一般的な採用・求人市場についての理解は持っていると自負しています。さらに社内外の採用戦略~組織構築のPJに多数携わったことで「変わらない組織」への理解→打開策についても心得ているつもりです。

そんな「マーケティング・ブランディング×採用・組織構築・DX」の掛け合わせ人材が地方に少ないこと、さらに地方企業が手の届く費用感であることは強みになるのでは、ということでHOWに設定しました。

最後に成功事例以上に失敗しまくっている(もはや強みになるかどうかは不明ですが笑)ことも説得力のあるのかな、とポジティブに捉えています。笑

最後に自分のキャラクターを設定してピラミッドが完成です。


このブランド・エクイティ・ピラミッドをつくるまでは、消費者理解(そもそも消費者が私が提供する価値を望んでいるのか?機会はあるのか?)と、競合理解(自分の強みは競合と優位性があるのか?競合のエクイティはなにか?)を整理し、作っている、という点も忘れないようにしてもらえたらと思います。

以上がブランド・エクイティ・ピラミッドでした。

時代や会社に左右されない、強い個をつくるべく私も精進したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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