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【ヘルスケア】日本人のヘルスリテラシーって高いの?低いの?

今回は自分なりに調べて知った『日本と海外のヘルスリテラシーの現状』についてまとめます。

▶︎ まとめ

● 日本人のヘルスリテラシーは海外諸国と比較して低い
● ご自身のヘルスリテラシーの把握方法をまとめました

● 日本人のヘルスリテラシーが低い理由は次回の記事で考察します

▶︎ 日本と海外のヘルスリテラシーの比較

日本人のヘルスリテラシーは高いのか,それとも低いのかを海外諸国の状況と比較して探ってみたいと思います。
ここでは,ヨーロッパ諸国及びアジア各国と比較した調査をご紹介します。

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(引用)健康を決める力:日本人のヘルスリテラシーは低い

上記の結果は簡単にいうと,健康に関する47の質問を基に各国の一般住民を対象に調査が実施され,各国の結果を間接的に比較したものです(2014年)。

回答者は各質問に対して『とても簡単』から『とても難しい』の 5 段階で回答し,50 点満点で評価されています(質問の内容)。
# 『気になる病気の症状に関する情報を見つけるのは』とか
# 『医師から言われたことを理解するのは』とか

上の結果を見ると日本の平均点は 25.3点 であり,EU 諸国やアジア各国よりもヘルスリテラシーが低いことが示唆されています。

上の結果には示されていませんが,ヘルスリテラシーが不足している人(0-33点)の割合は,EU 平均では47.6%(最低値オランダ 28.6%,最高値ブルガリア 62.1%),日本では 85.4% EU 諸国よりもヘルスリテラシーが低いことがわかります。
また,47 項目それぞれに対して『やや難しい』『とても難しい』と回答した割合は,全項目において日本は EU 8 カ国の平均よりも高かったようです(詳細はこちら)。

▶︎ 自分のヘルスリテラシーはどれくらい?

上記の質問表はこちらから確認できます。この質問表を使用した場合には,こちらの英語論文日本語サイトのデータと比較することでご自身の現在地が把握できるかと思います。
・原本:European Health Literacy Survey Questionnaire (HLS-EU-Q47)
・日本語版:European Health Literacy Survey Questionnaire日本語版 (J-HLS-EU-Q47)

また,厚生労働省による『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』のホームページでも 14 の質問からなるHLS-14 という尺度が紹介されています。

これらの尺度を一度だけでも見ておくことが,ヘルスリテラシーに関して自分に欠けている部分を理解するのに役立つかと思うので,ぜひ一度目を通してみてください。

次回の記事では『日本人のヘルスリテラシーが低い理由』について考察したいと思います。

過去のヘルスケアに関する記事はこちら↓

お忙しい中,記事を読んでいただきありがとうございました。



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