見出し画像

【ヘルスケア】ヘルスリテラシー④終:『健康』にも長期的なビジョンを

前回(123)に引き続き,本記事はこちらの書籍を基に書いています。

人生や仕事に関しては,将来の『ビジョン』を聞かれたり考えたりすることは皆さんも経験してきたのではないかと思います。

一方で,『健康』に関しては,短期的な目線で『体重を 5kg 落とそう』とか『ランニングを始めよう』とか,漠然と『80 歳までは健康でいたい』とか『歳をとってもできるスポーツをやっておこう』とかは考えますが,具体的な将来のビジョンを考えるということは僕自身もこれまでありませんでした。

しかし,健康なカラダを作るときにも長期的で具体的なビジョンがあるほうが,確実に成功する確率が高くなるようです。

本書曰く,ビジョンとは,実現したい将来の姿のこと。

『ありたい姿』であるビジョンが見えてくると,必然的に,ビジョンの実現に向かうための目標となる『コアバリュー』が見えてきます。

ビジョンやコアバリューがわかれば,そのビジョンである理由や目的の『ミッション』が分かります。

これらを具体的な行動に落とし込むことで,何をすべきかが見えてきますし,日々の生活で迷ったりブレたりすることが格段に少なくなります。

その結果,やるべきことに力を注ぎ,パフォーマンスを高めることができるのです。

本書では以下の 3 つの質問から『健康のビジョン』を探っていきます。

健康に関する将来のビジョンを実現する可能性を上げるために,時間をとって考えてみてはいかがでしょうか?

① あなたの 30 年後の健康状態を想像してみましょう。
・あなたはどんな姿でありたいですか?
・そして,そうなるためには,20 年後,10 年後にはどうなっていればいいでしょうか?
② 今,カラダで気になっていることはありますか?
③ その『気になっていること』がなくなれば,今とどう,肉体的に,そして精神的に変わると思いますか?

すぐには腹落ち感のある健康のビジョンは見えてこないかもしれませんが,一度きりで終わるのではなく何度も繰り返し考えることで,思考が洗練され,自分の根本的な価値観を見つけることができるかもしれません。

最後に僕も 3 つの質問に回答してみたいと思います。

① 健康状態について(ありたい姿)⦅30 年後 -64 歳⦆まだまだ元気で大病をしていない。山登りとマラソンを続けている(Sub-4)。栄養バランスに配慮した健康的な食生活を送っており,飲酒はほとんどしない。世界各地に旅行に行く体力がある。
⦅20 年後 -54 歳⦆上記に加えて,トレイルランを続けている。
⦅10 年後 -44 歳⦆上記に加えて,サッカーやフットサル,ボルダリングなど負荷の高いスポーツもまだまだできる。マラソンでは Sub-3.5 を目指す。可能であれば,トライアスロンにも挑戦していたい。
② 今,カラダで気になっていること。
・睡眠時間が 6.5 時間は必要で,短くなるとすごく頭が重くなる。
・昔のようには深夜に頭は働かず,22 時以降は生産性のある活動は望めない。
・右上腕三頭筋,左手首,右足ふくらはぎ外側,に慢性的な痛みがある。
・お腹が痩せない,割れない。
・おしっこが我慢できなくなっている気がする。
③ 『気になっていることがなくなる』とどう変わるか?
・脳の生産性が上がれば,知的生産活動が充実し,それが自己効力感にも繋がるため,良いサイクルが回ると考えられる。
・カラダの慢性的な痛みがなくなれば,負荷のかかる運動を継続することができる(サッカー,フットサル,トレイルラン,ボルダリング,など)。また,丈夫なカラダを作ることで,激しい運動を怪我することなく続けられる。
・病気への心配がなくなり,充実した毎日を楽しく送ることができる。
・仕事,勉強,プライベート,あらゆることに関して前向きになれる。

本書では,これまでご紹介してきたように,カラダにダメージを及ぼす要因や体内のメカニズムについて説明された上で,健康なカラダを実現するために,『睡眠』『食事』『運動』の観点から,パフォーマンス能力を最大限に発揮できる最高の状態を生み出し実現する方法が詳細に書かれています。

ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?