言葉遊び1 お風呂にて

子供たちとお風呂に入ると、決まって
「ここで出来る遊びを何か考えよう」と言われます。

我が家のお風呂には
水遊びに使えるおもちゃも、多少置いてはありますが
みんなにゆき渡るほどの数もありません。
なので、お気に入りがあれば奪い合って
誰かが泣くはめになることもしょっちゅうです。
それに、おもちゃは放っておけばカビが発生するので
洗ったり乾かしたりとお手入れが大変です。

なので、最近では道具を必要としない
頭をつかった言葉遊びを、いくつか考えて遊んでいます。

それがおもしろいと
「今度また入ったらやろうね。」とみんなが言います。
好きなテレビに夢中になっていると
誘ってもなかなかお風呂に入ろうとしてくれませんが
お風呂タイムが充実すると、子供は喜んで入りに来ます。

長湯はさせたくはありませんが、カラスの行水でも困ります。
言葉遊びは程よい時間で遊べるうえに、
順番待ちや答えを考える間に、しっかりからだを温めてくれるので
ちょうど良いです。

ここで、我が家がお風呂で行っている言葉遊びと
遊ぶコツをいくつか紹介します。
知っているものばかりかと思いますので
アレンジをして楽しんでみてください。

①しりとり
定番中の定番。何人でもできます。
慣れてくれば、食べ物や生き物などジャンルを絞ったり
文字数を制限して遊ぶのも楽しいです。
何度もしていると、選択肢が少ない頭文字があることに気づきますので
大人がお助け用にあらかじめ言葉を探しておいて、
苦手な子のサポートをしてあげると楽しくできます。

②連想ゲーム
これも定番。じゃんけんをして、お題を出す順番を決めます。
例えば、出題者が「甘くて丸いものといえば。」とお題を出したら
「せーの。」の合図で、全員が連想したものを答えます。
みんなが同じ答えを言ったら成功。そして次の出題者に代わります。
誰とも答えがかぶらなければ成功というルールに変えてもよいと思います。
お題の出せない子には、簡単な形容詞やオノマトペを教えてあげるとよいです。
例えば、
大きさ形…「丸い」「大きい」「長い」
質感…「柔らかい」「固い」
色…「赤い」「白い」「黒い」
温度…「冷たい」「熱い」
味…「にがい」「甘い」
オノマトペ…「ふわふわ」「ぴかぴか」

③リズム連想ゲーム
これは、連想ゲームの応用編です。
まず、じゃんけんをして回答する順番を決めます。
そしてみんなで両手をたたいて「パン、パン、パン、パン…」とリズムをつくります。
そのリズムにあわせて、出題者が「なーんだ、なんだ。赤いものなんだ。」と
お題を出したら、回答者はリズムに乗りながら
子A「赤いもの、リンゴ。」
子B「赤いもの、トマト。」
というように連想したものをどんどん答えていきます。
リズムに乗れず言葉に詰まったり、お題と合わない答えを言ったら負けです。
リズム感や素早い回答が求められるので、慣れないうちは
リズムを遅くしたり、お題を挟んで回答を一拍置くなど
ルールを変更するのもよいと思います。

④記憶力ゲーム
まず、じゃんけんをして回答する順番を決めます。
みんなで決めたお題に従って、順に連想したワードを答えていきます。
お題が動物なら「ぞう」「キリン」など。
ただし、回答者は今まで出てきたワードを
回答順にすべて言ってから新しいワードを答えます。
どんどん覚えるワードが増えてくるので、続くほど難しくなります。
ワードが抜けていたり、順番がおかしかったりすると負けです。

⑤ダジャレ
これはルールはありません。
思いついたら言う。ただ、それだけです。
ですが、意外と子供はダジャレが上手です。
言葉の意味から考えるよりも、響きの引き出しの方が豊富です。
なので、出来上がるダジャレは支離滅裂ではありますが
その言葉を想像すると、おもしろ可笑しいのです。
子供に「これってダジャレ?」とよく聞かれますが、
私も定義はわからないので、面白ければよしとしています。

⑥なぞなぞ
これは、出題する側も回答する側も知識が必要です。
あらかじめ問題をいくつか携えておくといいですが
子供の知識レベルで答えの意味がわかるものがいいと思います。
お風呂にまつわる問題だと、答え探しが楽しくなります。
例えば
「お風呂でいつもおならをしているものってなーんだ。」
→答えはシャンプー(しゃんプー)
「お風呂でいつも落としてしまうものってなーんだ。」
→答えは汚れ
「お風呂場の中にいる動物はなーんだ。」
→答えはロバ(おふロバ)

⑦好きなものクイズ
これは子供たちに自分の好きなものにまつわるクイズを出してもらいます。
アニメやゲーム、好きな子、最近の出来事からなど。
きっとマニアックな問題を出されますが、
その子が今、何に興味を持っているかよくわかるので
親子のコミュニケーションとしておすすめです。

⑧ものまね
苦手な子もいると思いますので、大人が率先して笑わして
ハードルを下げてあげましょう。
すると、僕も私も出来るよといって子供たちも真似をし始めます。
そして、披露したら笑ってあげましょう。そして褒める。
誰のものまねかクイズにしてもよいかもしれません。
心もからだも裸になることができます。

⑨歌う
はやりの歌、夢中な歌、よく聞く歌、などなど。
ひとフレーズずつ、まわして歌ったり、全員で合唱したりしています。
お風呂場は音がこもるので、とてもよく響いて上手に聴こえます。

⑩イントロクイズ
歌うことから派生した遊び。鼻歌で歌のイントロを少し歌って
何の歌か当てるクイズです。わからない場合は、少しずつ長く歌って
ヒントを出していきます。


そして最近、面白い遊びを考えました。

その名も「しりとりアイス」です。
これは、しりとりでいかに相手よりおいしい素材を見つけて
三段アイスを作っていけるかを想像して競う遊びです。

じゃんけんで決めた最初の人からしりとりを始めて
しりとりで自分が答えた素材をアイスとしてゲットしてきます。
なので、しりとりは食べ物しか言うことができません。

最初の人以降は、しりとりで続く素材を思いついた人が
手をあげて自由に答えて続けていきます。
三種類のアイスを全員集めたら終了ですが
途中、もっと美味しい素材をしりとりで答えられるなら
納得いくまで交換してもよいというルールにしています。

最後に、どんなアイスが出来たか発表し合い
一番美味しそうな三段アイスを作った人を
「せーの」で指をさして優勝を決めます。

思わぬ素材でアイスをつくる想像をして笑ってしまったり
人気の素材がしりとりで思いつくと一斉に手が上がったり
意外と盛り上がります。


この他にも
大人の想像をはるかに超える面白い遊びを
子供たちは考えて提案してくれます。
考えすぎてのぼせないように、くれぐれもご注意を。
時に、楽しんだあとに
本物のアイスを用意しておくのも
いいかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?