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第四章 プロジェクトジャンル別の審査基準②

さて、前回(プロジェクトジャンル別の審査基準①)の続きとなる今回は、アウトドアで大人気のサウナ・キャンプ関連商品、食品、化粧品、医療機器、ちょっと気をつけなければいけない雑貨と健康食品そしてPSマークが必要な製品についてご紹介します。


1 個別ジャンルごとのご紹介


4.6 サウナ関連又はキャンプ用品等

4.6.1 実現性の審査
Makuakeにはアウトドアの商品が多く掲載されております。そのなかでもサウナ関連商品やキャンプ用品は、使用にあたって火気を用いることが想定されるものが多い商品です。
後述するPSマークが必要な商品以外に、一酸化炭素中毒や火傷等の使用者の生命・健康に対する危険が生じかねないテントサウナについて当社で独自の審査基準を制定しました。使用中に火事は起きないか?一酸化炭素中毒にならないか?といった観点での確認をしています。

4.6.2 表記の審査
実現性の審査において一定の製品の安全性が確認されたとしても、使い方を間違ってしまったらやはり使用者の生命・健康に危険が生じますよね。
そのため、プロジェクトページにおいて、適切な利用を促進する注意次項の掲載が必須です。


4.7 食品

4.7.1 実現性の審査
食品を製造するためには原則として許可や届出が必要です。これらを確認しています。
不要な場合には、どの保健所がどのような理由で不要と判断したのかという理由を伺っております。

4.7.2 表記の審査
食品で特に注意していただきたい事項は特定原材料(アレルギー食品・原材料)の表示です。
法令上プロジェクトページへの記載は義務ではありませんが、安心できる応援購入体験のため、容器包装への表示と同等の掲載を行っていただきます。


4.8 化粧品類

4.8.1 実現性の審査
化粧品類については、販売に至るまでの行政への手続きが完了していることも確認しております。
また、医薬部外品に該当する化粧品については、製造業許可、製造販売業許可の取得を確認するとともに、製造に必要な承認を受けていることを確認できる書面を確認しております。

4.3.2 表記の審査
化粧品はどのような効果効能でも広告できるわけではありません。
一般化粧品の場合であれば化粧品の効能の範囲である56項目のうち、事実の範囲に限った表記をお願いします。
医薬部外品に該当する化粧品の場合には、承認を受けた効能効果の範囲で表記をお願いいたします。

4.9 医療機器

4.9.1 実現性の審査
法令に基づいた医療機器製造販売業許可、医療機器製造業登録を確認するとともに、医療機器のクラスに応じて必要な届出・承認・認証が確認できる書面の提出をいただいております。
また、医療機器のクラスによっては掲載出来ない商品もあるため、事前にお問い合わせをお願いします。

4.9.2 表記の審査
プロジェクトページにおいては、承認等を受けた効能効果等の範囲を超えた表記はできません。
どのような表記が効能効果等の範囲を超えた表記かというと、例えば当然ですが虚偽又は誇大な記載、他にも効能効果又は性能について、医師やその他権威のある方が保証するかのように誤認される記載があります。


4.10 雑貨・健康食品等

4.10.1 実現性の審査
(1)雑貨の場合
医薬品等として承認を得ていない商品が、医薬品等として承認を得ないと発揮できない機能や構造を有していないかご確認をいただいております。

(2)健康食品の場合
保健機能食品であればそのことが分かる資料を、保健機能食品でない健康食品は一般の食品のため、食品で確認する資料のご提出をいただいております。

4.10.2 表記の審査
(1)雑貨の場合
医薬品等としての承認等を得ていない商品は、疾病の診断、治療若しくは予防効果又は身体の構造や機能に影響を及ぼすような表示はできません。
雑貨として表記できる範囲での表記をお願いしております。

(2)健康食品の場合
医薬品等としての承認等を得ていない商品は、疾病の診断、治療若しくは予防効果又は身体の構造や機能に影響を及ぼすような表示はできません。
保健機能食品の場合は法令上表示できる範囲での表記をお願いしております。


4.11 PSマークの必要な製品

4.11.1 実現性の審査
PSマークとは、使用者の生命・身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多い製品について、国が定めた技術上の基準に適合したことを証明するマークです。
マークの表示が必要な製品がマークを表示するために必要な適合試験を実施しなかったり、製品にマークを表示しなかったりした状態で日本で販売することはできません。
そのため、対象となる製品が、マークを表示した状態でリターンとして配送されることを確認しております。
対象となる製品かどうかについては、最寄りの経済産業局又は経済産業省製品安全課へご確認をお願いしております。

4.11.2 表記の審査
PSマークが必要な製品は、安全性を検査機関で事前に確認する必要がある製品ということですので、使用方法によっては使用者の生命・健康に重大な被害を及ぼすおそれがあるものです。
そのため、プロジェクトページ上に適切な使用方法、注意事項を明記いただいております。


2 今回のまとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。
Makuakeでは掲載に至るまで非常に多くの情報を確認していることがご認識いただけたかと存じます。
「確認する情報が多くて大変!」と思われたかも知れません。我々マクアケは、実行者様の思いが詰まった素敵なプロジェクトが、正しく安全にMakuakeを通して世の中に広がっていけるようにとの思いで確認させていただいております。

長い連載記事となりましたが、なにとぞこれからもMakuakeのご活用をお願い申し上げます。

文責 うさぎ(政策渉外チーム)