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Makuake物流通信~海外輸入編~

「Makuake」実行者の皆様、こんにちは!マクアケの配送アドバイスチームです。
今回は海外で生産したリターン品をサポーターにお届けする方法についてご紹介します!

「Makuake」でプロジェクトを進行する前に

海外でリターン品を生産予定の「Makuake」実行者の皆様には、事前に生産元へ「貿易取引条件」や「海外輸出の実績の有無」の確認をした上でプロジェクトを進行していただくことをお勧めします。
事前に確認してから進めることで、リターン配送時の負荷が軽減されることが期待される他、予定していたリターンお届け日の遅延などを未然に防ぐことができるなど多くのメリットがあります。
これから、「Makuake」実行者の皆様にご活用いただける輸入の方法について2パターンご紹介します。

パターン1:ドロップシップ方式

海外の生産元で梱包まで行い、生産元から直接サポーターにリターン品をお届けする方法です。
直接お届けする=中継点がないため、最速かつ最安で送ることができます。
生産元が契約している配送会社がある場合は、比較的安価な配送料金が用意されていることが多いので、そちらで進めていくことがリーズナブルな手段になるかと思います。
生産元に契約している配送会社がない場合は、ご自身で配送会社を手配する必要があります。中国郵政/日本郵便のEMSやDHL、FedExなどを手配するか、生産元の配送会社を探して手配することを検討していくことが望ましいでしょう。
物量や荷姿で対応可否が分かれてくる場合もございますので、検討を進める際に、どれだけの量をどのように梱包して配送するかを整理しておきましょう。

パターン2:B2B2C方式

海外の生産元から日本の物流拠点にまとめて輸入し、各サポーターへお届けする方法です。
日本の物流拠点を中継するため、細かい梱包指示を行いたい場合や、セットにして梱包などを行いたい場合に推奨する方式です。
B2B2C方式の場合、最初に決めるべき項目は貿易取引条件(以下「インコタームズ」)です。
国際物流の世界では誰がどこまで責任を持つかを決定する必要があります。
「Makuake」実行者の皆様が海外に工場を所有していない場合、輸出元(生産元)と輸入元(実行者)は異なります。そのため、輸出入の際に、誰がどこからどこまでを責任を持って輸送するかの取り決めを行います。

代表的なインコタームズを6種類ご紹介します。
インコタームズは全11種類ございます。詳細はこちらをご参照ください。
【JETRO】インコタームズ2020

・EXW(EX WORKS/工場渡)
輸出元の生産工場で輸入元へリターンを引き渡し、その後は輸入元が責任をもって輸送。
工場で引き渡しが行われ次第、そこからは輸入元が全ての輸送費用を負担。
・FOB(FREE ON BOARD/本船渡)
輸出元によって本船に積み込まれた後から、輸入元が責任をもって輸送。
輸出元が港で船にリターン品を乗せるまでの国内費用を負担し、輸入元が海上運賃を含めた輸入地までの全ての費用を負担。
・CFR(COST AND FREIGHT/運賃込)
輸送の責任範囲はFOBと同じだが、輸入元の港までの運送料は輸出元が負担。
・CIF(COST INSURANCE AND FREIGHT/運賃保険料込)
輸送の責任範囲はFOBと同じだが、輸入元の港までの運送料と保険料は輸出元が負担。
・DAP(DELIVERED AT PLACE/仕向地持込渡)
輸出元が輸入元の指定した発送先まで輸送。
輸入通関に係る関税のみ輸入元が負担するが、その他の費用は全て輸出元が負担。
・DDP(DELIVERED DUTY PAID/関税込持込渡)
輸出元が輸入元の指定した仕向地まで輸送。
DAPと異なり、関税も含む全ての費用を輸出元が負担。

海外輸入が未経験の「Makuake」実行者様は不明な点も多いと思いますので、生産元が契約している物流会社やフォワーダー事業者に問い合わせをすることが望ましいでしょう。
以下の画像ではイメージしやすいよう、インコタームズ毎に責任範囲と輸送範囲を表しています。
責任範囲・・・輸出元(オレンジ)、輸入元(青)
運送範囲・・・矢印

・いかなる輸送手段にも適したインコタームズ

・海上輸送(及び内陸水路輸送)のためのインコタームズ

日本に到着した後のサポーターへの配送に関しては、手続きや作業を自社で行うかアウトソーシングするかを選択し、サポーターへのリターンの配送を「Makuake」のお届け予定日までに間に合うよう完了させましょう。

その他注意しておくべきこと

「Makuake」実行者の皆様は、特に以下の点に注意していただきながらリターンの配送を進めてください。

  • 日本語の取扱説明書の同梱

日本国内のサポーターへのお届けとなるため、日本語の取扱説明書の同梱をお願いしています。(※どうしても同梱が難しい場合にはPDFでサポーターに送るなどの対応をお願いします。)
特にガジェット系のリターンは取扱説明書の同梱は必須でお願いします。

  • 関税・消費税費用

特にドロップシップ方式の場合は、確認せず進めてしまいますと、関税・消費税が輸入者(サポーター)に請求されてしまう可能性があります。
予め、税金を実行者様が支払うよう調整した上で、税金分も加味したリターン金額の設定をお願いします。

  • リターン品の破損

海外からの輸入は、輸送中の揺れが大きくなります。その際の振動でリターン品が破損してしまう可能性も高まりますので、梱包に気をつけましょう。万が一の破損に備えて、サポーターの問い合わせに対応できる準備もしておく必要があります。

  • 「Makuakeリターン品」であることを識別可能な状態にする

サポーターの中には海外から届く荷物を不審に思い、受取拒否される場合もあります。不安を解消できるように送り状ラベルに「Makuakeリターン品」などを記載して、サポーターが何の荷物か分かる状態にしましょう。また、ドロップシップ方式の場合は、予め活動レポートに配送業者(フォワーダー事業者)を告知しておくこともおすすめしています。

以上、今回は「Makuake」実行者の皆様が海外で生産したリターン品をサポーターにお届けする方法についてご紹介しました。
Makuake物流通信では、今後も物流に関する様々な情報をお届けしていきます。

配送作業については全て実行者様での対応となりますが、
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