健全なプラットフォームを目指して。カケンテストセンター東京事業所 本所 見学レポート Part1
はじめに
マクアケは日々、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」を目指し、新商品・新サービスが誕生する応援購入サービスの運営をしています。
先日発表した「Makuake品質基準」に関するプレスリリースでも触れていますが、「Makuake」を通じて「アタラシイ」ものを生み出すためには、世の中の既存のルールを適用するだけでは健全なサービスの提供が難しいため、当社はプロジェクト掲載におけるさまざまな検討や対策を行っています。
そして、それらの取り組みに業務連携パートナーとしてご協力いただいているのが一般財団法人カケンテストセンターです。
カケンテストセンターとは定例会議の実施や掲載予定のプロジェクトページにおける表現などに対する相談はもちろん、時には商品テストをご依頼するなど日頃からお力添えをいただいております。
今回は商品の機能性を検証するためにどのような試験や検査が行われているのかを学ぶため、カケンテストセンター東京事業所 本所を見学させていただきましたので、その様子をご紹介したいと思います!
カケンテストセンター東京事業所 本所
今回は私たちマクアケ社員が試験室に伺い、施設内の専用機器に関する説明と実際にどのような試験が行われているのかをご紹介いただきました。
消臭性の試験
まずご案内いただいたのが繊維の消臭性を測定する試験室です。消臭性は靴下や衣類で謳われていることの多い機能ですが、一体どのようにして実証されるのかはなかなか想像がつかず、私たちも大変興味深く見学させていただきました。
試験方法は1つではありません。例えば、サンプリングバッグに試料を入れて測定対象ガス(アンモニアや酢酸など)を注入し、ガス濃度を検知管により測定して減少率を算出する「検知管法」や、フラスコに試料を入れたものに測定対象溶液(イソ吉草酸やノネナールなど)を滴下し、フラスコ内のガス濃度をガスクロマトグラフで測定して減少率を算出する「ガスクロマトグラフ法」といった機器分析試験法があります。
他にも、三角フラスコに試料と測定対象ガスを入れ、一定時間後、複数の試験官が臭気の強弱を判定する「官能試験」も併用して行われているとのことでした。
実際に試験で使われる臭気成分を私たちも嗅がせていただいたところ、誰もが日常生活で嗅いだことのある悪臭を感じ、行われている試験がとてもリアリティに基づいた試験であることに驚かされました。
菌やウイルスを扱うバイオラボ
また、「バイオラボ」という試験室もご紹介いただきました。
ここでは、世間の衛生面に対する関心が急速に向上している昨今、Makuakeでも需要が高まっている抗菌や抗ウイルスなどの機能試験にご対応いただいております。
菌やウイルスを扱う試験室であることから、試験室は二重扉でしっかりと施錠され、とても注意深く管理がされていました。
その中で「菌液吸収法」についてご説明いただきました。
これは無加工の布と、抗菌加工をした布に施設で保存・培養した菌を付着させ、抗菌効果の程度を数値化して測定するものです。
Makuakeでも抗菌効果を訴求する商品が多くある中で、このような厳しい試験をしっかりと受けた商品は、消費者にとって「選びたい」と思われる1つの基準になると感じました。
快適機能・安心安全機能の試験
保温性や接触冷感、吸湿性、防水性などの機能を確かめる試験もご紹介いただきました。
これらは商品の暖かさや爽やかな使用感を実現する機能ですが、なかなか測定が難しいのではと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、これらも数値で機能性を測定することができる試験方法が確立されており、カケンテストセンターではさまざまな機器を用いて機能性の測定を行っています。
例えば、上記写真は試料の保温性を測定するための機器で、中央の四角部分は人の体温程度に温められていました。
この部分に試料を被せた際に、機器が温度を一定に保つためのエネルギー量が少なく済むほど保温性が高いと評価できます。
また、安心・安全面に直結する機能試験についてもご案内をいただきました。火の近くで使う商品は、安全性のために、着火しにくく、燃え広がる速度が遅い難燃性のある商品が求められることが多いかと思います。
私たちも実際に繊維を燃焼させて燃焼の広がりや速度を測定して難燃性を確かめる場面を見学させていただきました。
他にもさまざまな機能性と試験方法があり、1つ1つを丁寧にご紹介いただきました。
今回、実際にどのような試験が行われているのかを見学することができ、市場に販売される前の商品の品質を検証することの重要性を改めて実感しました。
同時に、品質をしっかりと検証することは、より安心して信頼できる魅力的なものづくりに繋がると強く感じました。
見学後、マクアケ社内でも「自分も見学に行きたい!」という声も多く上がっており、いずれは実行者をお連れするツアー等も企画したいという話も出ています。
社内メンバーの事業理解の促進だけでなく、実行者とサポーターの皆様双方の健全な応援購入体験のために、今後もカケンテストセンターとの連携を強化し、マクアケ社員一丸となって商品理解の向上を目指していきたいと思います。
取材協力:一般財団法人 カケンテストセンター
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