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【イベントレポート】オンライン日本酒市前夜祭

みなさんこんにちは!
全国各地の日本酒をオンライン上で応援購入できる取り組み「全国から集結!オンライン日本酒市-飲んで酒蔵を応援しよう-」を5月12日(火)より実施するに伴い、その前夜となるオンラインでの飲み会兼セミナーを開催しましたのでnoteでその様子をお届けします。

イベントの様子はMakuakeのYoutubeからもご覧いただけます!

オンライン日本酒市について
 新型コロナウイルス感染症による影響で、お花見や宴会の自粛、飲食店の休業やイベントの中止などにより売上の大幅な減少に悩む酒蔵・酒販店を支援するために、また、外出自粛が続き家飲み需要が高まっている中、おいしい日本酒で家飲みをもっと楽しんでもらうために日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」と共同で「オンライン日本酒市」を5/12(火)より開催しています。

※詳細のリリースはこちら

サイトリリースの前夜祭として開催したイベントでは、SAKETIMESを運営する株式会社Clear代表・生駒さんと弊社取締役・坊垣の2名で「オンライン日本酒市」に参加予定の日本酒を試飲しながらご紹介させていただき、さらにゲストとして酒蔵さまにオンラインでお話を伺いました。

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スピーカーご紹介

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株式会社Clear 代表取締役CEO 生駒龍史さん
2013年2月に株式会社Clearを設立。翌年、日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」をリリース。2018年7月に有限会社川勇商店を買収し、日本酒ブランド「SAKE100」をスタート。これまでベンチャーキャピタル等から3.5億円の資金調達を実施。日本酒のグローバル展開を目指している。これまで訪問した酒蔵数は300社超。また、『Forbes Japan』にてSAKEイノベーターとして選出、内閣府や国税庁から有識者として招聘されるなど、業界の第一人者としても注目される。

乾杯

オンライン日本酒市に参加する滝澤酒造さまの「菊泉」で乾杯しイベントがスタート。

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「菊泉」の説明はプロジェクト担当キュレーターの森よりお伝えさせていただきました。

株式会社Clearご紹介/コロナ禍における日本酒産業の現状

乾杯の次は生駒さんより株式会社Clearについてご紹介いただき、コロナ禍の日本酒産業がどうなっているのかご説明いただきました。

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生駒「1970年代からの推移を見ると消費の減少などが取り上げられることもあるが、エンターテイメントが発達した時代の中で、日本酒の新しい市場を作っていきたい。伝統産業だからというわけではなく、"美味しい"という世界共通の感覚を提供できる日本酒には可能性がある。」

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直近約10年の間での日本酒産業は、インバウンドによって日本を訪れた際に日本酒を飲んだ海外の方がそれぞれの国・地方で酒作りを始め出すなど海外市場の拡大や和食だけでなく、各国料理とのペアリングを提供する専門店が人気を博し、にいがた酒の陣などの大型イベントはイベントも10万人を超える人が参加するなど、盛り上がりを見せているとのこと。

そんな中で訪れた厳しい現状が2020年の春。

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冬から日本酒を仕込む酒蔵にとって、歓送迎会や花見、ギフトなどで需要期となる春に新型コロナウイルスが重なり、宴会・イベントの自粛や飲食店の休業によって売り上げが減少。需要が少なくなる夏を乗り越えられない可能性も考えられ、発注を出す米農家への影響も懸念されています。

輸出量が最多のアメリカと最も成長している中国における経済活動が停滞している影響で、2020年の輸出額は100億円を割ってしまう可能性もあるとのこと。今後、外出の自粛などによって飲食店のあり方やイベントの実施についての考え方、消費の変化が起こることが考えられるため、提供する価値を見直していく必要があることをお話しいただきました。

Makuakeご紹介 日本酒ジャンルで150蔵を突破

続いて、弊社取締役坊垣よりMakuakeのご紹介と日本酒業界との関わりについてご紹介させていただきました。Makuakeは「アタラシイものや体験の応援購入サービス」という言葉を使い、生産者の方にとってはご自身や商品のこだわりを発表できる場、サポーターの方には応援の気持ちを込めて購入していただく場としてご利用いただいています。

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日本酒ジャンルにおいては、現在150蔵以上の酒蔵さまにご利用いただいており、プロジェクト数は200を超えています。代表的な日本酒プロジェクトをご紹介する中で、生駒さんが過去に応援購入いただいたプロジェクトについてもお話を伺いました。

▼ご紹介した日本酒のプロジェクトはこちら
「酒づくりの神様」農口尚彦杜氏(84)の最後の挑戦を応援しよう。
新しい日本酒の世界を覗こう!白鶴酒造の若手だけで創る【別鶴(べっかく)】のお酒
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ゲスト酒蔵 株式会社小浜酒造

そしていよいよゲスト酒蔵 小浜酒造の高岡さんとの対談に。福井県からオンラインでご参加いただきました。

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事業継承を受けた福井県小浜市の唯一の酒蔵で、東京でのサラリーマン時代を経て福井で酒作りを開始されました。のどぐろなどの美味しい海産物と地酒で福井県の良さを伝えていきたいという高岡さん。
今回オンライン日本酒市に参加するプロジェクトは、小鯛のささ漬けや鯖のへしこなどの特産品と事業継承後3年目に初醸造した原料オール福井の「純米吟醸 わかさ」の家飲みセットです。福井県の米・水はもちろん福井酵母を使用した日本酒であることが特徴で、上品な香りに仕上がったとのことです。

参加者の方からの質問にお答えしながら、この状況に合わせた「家飲み」の需要の高まりや卸・酒屋さまとのお付き合いについてもお話が弾みました。

オンライン日本酒市 参加プロジェクトご紹介

続いて今回の取り組みにご参加いただく日本酒のプロジェクトをご紹介。
3蔵から日本酒をご提供いただき、1プロジェクト毎に乾杯しながら、再び弊社プロジェクト担当の森より説明させていただきました。

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質疑応答

その後、事前に参加者の方からいただいた質問や参加者の皆様からの質問に答えていただきました。

これからの「withコロナ」「afterコロナ」で、どのように日本酒の近未来は変わっていくのか。
業界全体、飲食店、一般消費者として、どうやって日本酒業界を支えて行けば良いか。

この質問には、「EC化率がかなり低かった日本酒業界でEC化率が上がる」と生駒さん。
生駒「状況が落ち着いたからと言って世の中が以前に戻るわけではなく、家飲み等でオンラインの需要が市民権を得ていく。その中で、日本酒のストーリーや知識など、付加価値を提供できる飲食店の価値が高まっていく。そして、ECで選択するときには、精米度合いなどのスペックだけでなく、ストーリーやこだわりを知ってから飲むことで納得感に違いが出て、応援の意味だけでなく自分自身の体験の価値を上げることができる。」

消費者としてできることはECサイトで飲んだもので美味しかったものを広めていくことで次につながっていく、という意見も出ました。その他一升瓶の流通の縮小についてなどの質問にお答えしました。

ご参加いただいた皆さまの声

#オンライン日本酒市前夜祭 をつけてたくさんの方がご感想・飲んでいる日本酒を投稿してくださっていました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

たくさんの方にみていただけたので、次回の開催もできればと考えております!その際には是非オンライン日本酒市に並ぶ日本酒をお手元にご準備いただければ嬉しく思います。

改めてこちらからたくさんの日本酒プロジェクトを見てみてください。






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