Makuake実行者工場見学:AUTOLAB株式会社さんにお邪魔してきました!
Makuakeでは日々様々なプロジェクトが掲載されています。そしてそのプロジェクトを実施している方々を「実行者」と呼んでいます。なかでも、モノづくりをされている実行者さんが多く、これまでも3,000件以上(2019年12月末)ものプロダクトを掲載してきました。
マクアケでは、そんな実行者さんのモノづくりの現場に実際にお邪魔させていただき、見学したりお話を伺ったりするMakuake Open Factory Tourを行っています。
今回は、AUTOLAB株式会社様の工場見学の様子をご紹介したいと思います!
AUTOLAB株式会社 様
産業機器の設計・製造を20年程経験された藤原代表が、その技術を生かし2018年に創業。東京都品川に工場兼アトリエを構え、オリジナルの学習用ロボットアームの製造を手掛けられています。また、その事業が平成30年東京都創業助成事業にも認定されています。
▲Makuakeでは、学習用ロボットアーム作り体験というプロジェクトを掲載いただきました。
AUTOLAB工場見学
AUTOLABさんの工場兼アトリエは品川区にある広町一丁目工場アパート・創業支援センターにあります。
▲入り口には、Makuake Open Factory Tourの看板が!
工場は80㎡ほどのスペースで、学習用ロボットアームなどのBtoC製品の企画・設計だけではなく、施策品を製作できる切削加工機や3Dプリンターなど、各種製作機械が揃っています。
▲金属の切削機。
▲マクアケの社内用トロフィーを製作頂いています!
▲3Dプリンター。3台並ぶと圧巻です!
AUTOLABさんの製品である学習用ロボットアームの組み立ても体験させていただきました。(マクアケメンバー、なかなか苦戦していました!笑)
▲こちらが完成品です!
家業からの独立
代表の藤原さんは、お父様が経営する会社から独立しAUTOLAB株式会社を起業されました。「時代や環境の変化を肌で感じ、変わらなくてはという気持ちはあったものの、会社の風土・文化を変えるのは難しく悩んでいました。そんな折にMakuakeにプロジェクト掲載したハンドスピナーが想定以上にヒットしたことがきっかけで、自分の力を試すべく、独立することを決意しました」
▲独立のきっかけとなったハンドスピナープロジェクト
スタートアップは資金繰りに苦労する企業も多いなか、AUTOLABはMakuakeでの実績をアピールし、東京都や品川の助成金制度を受けることができたのだそうです。今回伺った工場も、品川区が管理する中小企業支援のための施設でした。
日本人の持つきめ細やかさとこだわりで勝負をしていく時代になる
「中国のメーカーに対してどう思いますか」というマクアケメンバーからの質問に対して、「仕事を依頼させていただくことも多いのですが、技術力が非常に高く、かつ短納期で低価格。中国メーカーの力を借りないと、どうにもならないのが日本の現状です」と藤原さん。
「けれど、日本人の持つ細やかさや、ある意味狂気とも言えるほどのこだわりは、中国をはじめとする世界中の企業に勝っている部分だと思います。実際に中国のメーカーフェアでもそうした部分を表彰されている日本の企業が数多くありました。」
日本人のマニアックさや「そこまでやるのか!?」と言わしめる姿勢は、合理的な中国のモノづくりには無いと言います。単なる開発競争ではなく、きめ細やかさとこだわりで世界と勝負をしていく時代になる、と藤原さんは語ります。
ロボットアームだけの工場を作り、東京でのモノづくりを後押ししたい
「人口が減り、土地の価格が下がるタイミングを見計らって、ロボットアームだけで生産が進むような工場を東京近郊に作りたいと考えています。」
3Dプリンタによって試作品づくりが従来よりも圧倒的に短納期で可能になったように、今後金属加工等の分野においても革命的な技術の進化が見込まれます。東京近郊の工場で開発・試作、そしてある程度の量産まで対応できれば、日本・東京のモノづくりを確実に後押しできると藤原さんはおっしゃいます。
現に、大手メーカーさんとお仕事をされる中で、現状の試作品を仕上げるスピードを評価される事が多く、短納期へのニーズが高まっている事を実感しているそうです。かつてのモノづくりとは、時間の感覚が変わってきており、世の中に出るまでにこれまでとは比べ物にならないほどの改善が行われる、それが今のモノづくりのスタンダードになりつつあります。
「東京を深センに対抗できるようなモノづくりの地にしたいんです。」と将来の展望を語ってくださいました。
マクアケメンバー大勢でお邪魔させていただきました。藤原社長、ありがとうございました!
Makuake noteでは、今後も実行者さんのモノづくりの現場をレポートしていきたいと思います。どうぞお楽しみに!