【解説編】#19「Last Scene」

 2つほどメルヘンな世界が続きましたので大人な皆さんはさすがに退屈して来て# 18のラストのフレーズの様にそろそろ眠りにつきたくなって来てしまったのでわ??というわけで、このあたりで大人向け?の恋愛物語をあげてみました。

 確か数日前がスーパームーンだったとかでTwitterでも話題になっていたのですが、この詩は高校生の頃だかにおそらくスーパームーンを見たわたしに「空には大きなオレンジの月が傾いて」というフレーズが降りてきて、そこから生まれた物語です。

 高校生!?!?と思ったそこのアナタ、そうです、高校生がこんな大人な恋愛を書けるわけが…もちろんないですw書ける人もいるのかもですがwわたしには書けませんでしたw

 というわけで、元々高校生の時に書いた詩は「~月が傾いて」の後に「今にもほうきに乗った魔女が現れそうよ」「泣き虫は月見草にでも変わんなと魔法をかければいいのにね」といったやはりなメルヘンな世界観のものだったのです。

 ですが、なんだかその詩は自分的には全体がしっくりこなくて『ベストセレクションmy詩集』には選ばれないまま時はたち…。けれども「空には大きなオレンジの月が傾いて」というフレーズだけは物凄く気に入っていて、そのフレーズを使って何かもっと別の世界が書けないものかと思い続け、ついに大学生3年生?くらいの時に書けたのがこの詩になります。

 これは、まさにわたしの憧れのユーミン様の世界観のような、洒落たトレンディドラマみたいな恋愛の「ラストシーン」を書きたいなと思って書いてみたものです。あ、ざっくりとした解説としては「惚れ込んでたイケメンの彼氏(だったのか?)に、仕事に集中したいとかで体よくフラれて、結婚とかまで意識してたのに目の前真っ暗、落ち込みまくっていたところで、すでに別のしかも明らかに自分よりイケてる感じの女といちゃついてるとこ目撃しちゃって、あーあたし結局重すぎたから都合良くヤリ捨てられたのねってうっすら感じてはいたけど認めたくなかったけどはっきり判ったわ。」っていう良くあるストーリーなんですけど(爆)。

 もうひとつ、今この時にこの詩をあげてみようと思ったのは、今のような状況では、ここに書いてあるような世界が、完全に非現実的なものになっている事に気付いたのもあります。

 今はStay Home、家にいなければいけないので恋人とお別れするにも最後に会って面と向かって別れの言葉を言われて、なんなら「今でも愛しているよ」とか調子の良い嘘の一つもつかれて、抱きしめられてキスまでされるなんてもっての他ですね。( ̄ー ̄)しかもその後街に必要で急ぎの用事があって出掛けたとしても、すでに新しい彼女と社会的距離も取らず肩を並べて歩いている元カレにバッタリ遭遇する事はないでしょう…(しかもマスクしてますから、新しい彼女共々すぐに気付けるかどうか…)

 なんだか多少はリアリティーを意識して書いた世界が、まったくのフィクションになってしまうなんて。『事実は小説よりも奇なり』とは良く言ったものですが、今の現実はまさに誰かの書いたSF小説さながらで。しかもB級感に溢れてるという。今はまだわたしにも、まったく先の展開が読めないストーリーですが、なんとかしてハッピーエンドに持ち込んでもらいたいものです。

~fin

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