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ケアマネジャーとして働く中で、高齢者から学ぶ人生の深い教訓があるの😊


★3行でまとめると

1. ケアマネジャー業務をしていると、高齢者の利用者に教わる人生の教訓が豊富

2. 「現在のルールを常に疑え」という格言が特に印象的

3. これらの教訓は、自分の人生を深く考え、成長するきっかけを提供している


私は研修講師業と居宅介護支援事業所でのケアマネジャー業務を兼務しています。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーとして高齢の利用者と接する中で、さまざまな利用者から学ぶことが多いです。学んだことは、ズバリ生き方に関することです。

さすが人生の先輩、みんなまさに人生の指南書を持っていると言えます。若造の私に対して、期待を込めてメッセージを送ってくれるように感じます。

例えば、「幸せは他人ではなく自分自身で決めるもの」や「お金は道具であり、それだけで幸せになれない」といった、ハッとするような教訓があります。中でも私の心に響いた格言があります。

それは、「現在のルールを常に疑え」というものです。


この教えをくれたのは大正生まれの男性利用者、S様でした。
S様は、毎月のモニタリング訪問時に若い頃の話や戦時中の話をしてくれます。若い頃に体験し、感じた苦労から、世の中のルールや法律は結局人間が作ったものであり、全員が納得するルールなど存在しないと感じているとのことです。

昔は、戦争に行くことが当たり前で、戦場に行くことが名誉とされていたと、S様は語っています。しかし、今のルールではそのような考えは少数派になっています。

戦時中は、軍資金を集めるために郵便局に貯金をすることが正義とされていたようです。

S様の話によると、貯金をするために国からかなり優遇されたルールがあったようですが、お得だからと飛びつくのではなく、なぜそのルールが作られたのか、その背後にある意図が自分を振り回す要因にならないかをまず考えるべきだと言います。


また、お見合いをして家庭を築き、一軒家を持つことが大人としての証とされる世間のルールも、本当に自分にとって幸せなことなのかを疑うべきだと言います。

法律を含むルールは時代と共に古くなります。

ルール通りが正義だと思うと、思考は停止します。人は楽な方向に逃げたがりますが、みんなが思考を止めて言いなりになる方が楽になるかもしれません。しかし、楽な方向に進むと、自分自身の人生ではなく、他人のレールに沿った人生を歩むことになり、最終的には後悔する……と、S様は語ります。

S様は、戦時中の若い頃からこのように考え続けており、常にルールを疑っていたとのことです。

ルールが上層部の都合によって変更されるとき、自分が不利にならないように考えることが大切だと語っています。
このような考え方が、人を成長させ、90代になっても成長し続ける秘訣であるとS様は言います。
世間一般的に成功者と言われ、しかもかなり人間ができているS様ですが、今も成長中なのだというその姿勢✨

S様によれば、例えば青信号で進み、赤信号で止まるルールも、なぜそのようなルールなのか、それを守ることで誰が幸せになるのかを考えています。
もちろん、S様は考え抜いた末に信号のルールを守る選択をしています。

S様の話は深いもので、明確な答えを出さずに「あなたならどうする?」とケアマネジャーの私に考えさせます。
そこには明確な答えはなく、まるで人生の大先輩からスーパービジョンを受けているような感覚です。

私自身も、楽な方向に流されずに思考を続けて、S様のように自分自身で決めた道を進み続けたいと思います。

このように、ケアマネジャー業務を始めとした高齢者支援は自分自身の人生の学びにもなることがたくさんあるのです😊

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