徒然なるままに。(Noteを書くということ)

Noteを書き続けよう。

ふと思い立ち、2021年初から書き続けてきた。

本を少しずつ読んで感じたことを書き留める。

ただそれだけのNote。

「書き続けてよかった」

振り返ってみて思うことはこの一言に尽きる。

これからも続けていきたい。

いつでも立ち返ることができるように、これまでを書き留めておきたい。

淡々と書き続ける。「これでいい」を大切に。

気分が乗らない。書きたいことが浮かばない。時間がない。

そんな日もある。

それでも何か少しでも書く。書かなくなると書けなくなる。

一度書き始めたらリズムが生まれる。

だから一文でも書く。

「今日はイマイチだった」とか「もう少し書けるはず」と評価しない。

淡々と書く。

自分が感じたままを書き留める。

「ゼロから何かを書く」ことを放棄する。

そうではない。

誰かの言葉を触媒にして、自分の頭の中に何かが降りてくる。

言葉。イメージ。

それらをサッと書き留める。

その言葉やイメージも触媒になって、さらに何かが降りてくる。

そして、書かれた言葉を通して書かれていないことに意識がむく。

このスタンスは、編集家の松永光弘さんが書かれている「編集」という営みに下支えられている。

編集とは、組み合わせによって価値やメッセージを引き出すこと

出典:「アタマのやわらかさ」の原理。 クリエイティブな人たちは実は編集している

「誰かの言葉」に「自分」を組み合わせる感覚。

その組み合わせの中から何かが引き出されてゆく。

自分でもなぜそう思ったか分からない自分が見つかる。

そんな出会いを楽しむ。

「しっくりこない」を大切にする。

型は最初から決めると窮屈に感じるかもしれない。

手探りでやってみる。

しっくりくる感じがあったら、ひとまず続けてみる。

続けているうちに「しっくりこない」と思ったら、何がしっくりこないのか観察してみる。

削ったり、足したり、入れ替えてみたり。

経営学者のヘンリー・ミンツバーグの言葉が今ほど腹落ちすることはない。

At work, the potter sits before a lump of clay on the wheel. Her mind is on the clay, but she is also aware of sitting between her past experiences and her future prospects. She knows exactly what has and has not worked for her in the past. She has an intimate knowledge of her work, her capabilities, and her markets. As a craftsman, she senses rather than analyzes these things; her knowledge is “tacit.” All these things are working in her mind as her hands are working the clay. The product that emerges on the wheel is likely to be in the tradition of her past work, but she may break away and embark on a new direction. Even so, the past is no less present, projecting itself into the future.

Crafting Strategy by Henry Mintzberg 『Harvard Business Review』(July 1987)

仕事中、陶芸家はろくろに乗せられた粘土の塊を前にして座っている。彼女の頭の中は粘土のことでいっぱいだが、過去の経験と将来の展望の間に座っていることも意識している。過去に何がうまくいき、何がうまくいかなかったかをよく知っている。自分の仕事、自分の能力、自分の市場について熟知している。職人である彼女は、これらを分析するのではなく、むしろ感じ取っているのである。粘土をこねる手と同時に、これらのことが彼女の頭の中で動いているのだ。轆轤を回して出来上がったものは、これまでの仕事の伝統を受け継いでいるはずだが、そこから脱却して新しい方向へ進むこともある。それでも、過去は現在にとどまらず、未来に投影されている。

ろくろを回し続けるように書き続ける。

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