抗がん剤の副作用、脱毛。髪が抜けるが辛くて、生えてきたらめんどくさいのです。
こんにちは。がん患者さんの日常生活を豊かにしたい会社PEERの創業者です。患者さんの話を聞きながら、みんなの気持ちをまとめて発信しています。今日は、生えてきたら嬉しい、でもちょっと大変な髪の毛の話です。
抗がん剤には、脱毛するもの、しないものがある
抗がん剤治療のお薬には、脱毛の副作用があるものがあります。全部の抗がん剤で脱毛があるのではないのですが、抜ける副作用があるお薬もあります。抗がん剤と副作用についてのこちらの記事をご覧ください。
抗がん剤の副作用で脱毛して、次に生えてくるまでのスケジュール
抗がん剤の副作用の脱毛は、ほぼ全部抜ける場合から少し薄くなるものまで、大きく3段階に分けられます。これは、薬の種類によって違います。
例えば、ほぼ全部抜ける薬の場合、抗がん剤治療を始めて14日を過ぎた頃から髪の毛が抜けてきます。そこから1週間くらいかけてパラパラと髪が抜けて、生えている髪の毛のほぼ全部が抜けます。
そして、そのお薬を使わなくなれば、また生えてきます。
生え始めてから生え揃い、ショートヘアやショートボブが作れるくらいまで伸びるのに、8−10ヶ月くらいです。
薬を使っている期間が3ヶ月間とすると、脱毛する抗がん剤3ヶ月+ショートまで伸びる8ヶ月で、約1年間ウィッグや帽子が必要になります。
生えてきたら嬉しい!でも伸びるまで大変です
髪が生えてきたら嬉しい!!!!!のですが、この髪の毛がくせ毛や白髪になりやすく、毛質が戻るのに1年くらいかかります。教科書的には2年くらいかけて戻ります、と書かれていますが、実感値としては、生え始めてから半年くらいするとだんだんと戻り始めます。
実際の写真を見てみましょう
実際の患者さんの写真を私たちの会社のInstagramから共有します。生えてきて、カットしてウィッグを外す頃の写真です。
いかがでしょうか。思ったよりクセつよでしょうか、クセよわでしょうか。ここには写真がありませんが、元々の髪が太めでクセつよの方は、もっとクセつよで生えてきます。生えてきて嬉しい!!!!!!!
しかし生えそろうまでが大変
このモサモサの髪の毛をウィッグの中にしまっておくのは結構大変です。きゅっと髪をまとめるキャップを使ったり、ヘアバンドを使ったり、工夫をしますが、やっぱり暑いしモサっとしがちです。
嬉しいんだけど、生えてきたら生えてきたで大変なんです。カットするのも勿体無いし、でもちょっと襟足切らないとウィッグに収まらない。ピアでも、その都度皆さんの様子を聞きながら美容師さんがカットしたり、まとめ方をあれこれ一緒に試しています。
結論、ここを乗り切るために、サポートしてくれるヘアサロンを見つけよう
サポートするヘアサロンは、抗がん剤治療をしている病院の看護師さんや、がん相談支援センターに聞いてみてください。そのエリアの情報が集まっていますよ。生えてきて嬉しい髪の毛と一緒に毎日が暮らしやすくなるように、プロの手を借りてくださいね。