10年
10年目と言っても、地面を揺らした自然ってものからすれば、人間が勝手に決めた区切りなわけで。
けど、なんだか今年は、いつもよりあの日が怖い。あの日から、そのまんまの日々を過ごしてきた気がして。それが10年って、パンッと区切られてしまいそうで。
忘れられない言葉がある。震災で、妻と息子夫婦と孫を、全員失った男性の言葉。
「何で俺だけ生き残ってしまったのか。」
普段なら、いや生きてる方がきっと素晴らしいはずと、言えるかもしれないけど、そう言ってしまう気持ちがわかってしまう辛さ。死ぬ方が普通で、生きてる方がおかしいっていう世界。
新しい10年が始まるのかなあ。
僕にとって、とても大事な3.11がもうすぐやってくる。