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苦しくて幸せだった2023年を振り返る

2023年が終わろうとしている。この1年を振り返ろうとすると、本当にたくさんの出来事が思い起こされるし、そこで出会ったたくさんの人の顔が浮かんでくる。そして胸がいっぱいになってなかなか文章としてまとめられない。

でもこの1年で自分の身に起きたことは今後の人生の土台になるような気もしていて、もっと噛み締めたうえで2024年に向いたい思いがあるので、無理矢理にでもまとめてみる。

1年を通して感じていたのは「一人で頑張る」から「人と頑張る」に移行していった自分の変化

書いていたら思ったよりも長くなってしまいましたが、どうぞお付き合いください。


殻を破りたい、から始まった

少し遡って2022年、私の心は完全にパンクしていた。何を頑張ってもうまくいかないし、将来への不安は募るばかり。もはや何をどうすればこの泥沼から脱出できるのかわからなかった。

当時「私はもっと頑張らないと幸せになれない」が口癖で、自分の欠点を見つけてはそれを克服しようと必死にもがいたし、不安をガソリンにして立ち止まることなく生きていた。どこに向かえばいいのかわからないまま時速180キロ超えで暴走していた感じ。

そんな時に初めてコーチングを受けて、やっと立ち止まることができた。

これからどう生きたいのか改めて考えた時に、もっと仕事を頑張りたい、自分の強みを活かして生きていきたいという思いがあり、対人支援の仕事に就きたいと考えるようになった。そのための第一歩として、12月には自分もコーチングを学び始めた。


そして迎えた2023年、「自分の殻を破ろう」と決意して幕を開けた。

コーチングスクールの試験に向けてたくさんロープレをしたかった。ただ、自分は人見知りだと思い込んでいたので、同期に自分から声をかけるのは当時の私にとってとてつもなく勇気がいることだった。

今までだったら誘われるのを待っていたけど、どうしても合格したかったし、何より同期がとても素敵な人たちばかりだったので「もっとこの人たちと関わってみたい」「もっと人を信じられるようになりたい」という思いがあった。

清水の舞台から飛び降りるような気持ちで実際に行動に移してみると、みんなあたたかく受け入れてくれた。そのおかげでたくさんの学びを得られたとともに、今まで感じたことがないくらいの充実感を感じることができた。
(今でもあの時のことを思い出してはみんなに会いたくなってます。本当にありがとう!)

挫折、憤り、認めたくない感情

同期のおかげもありなんとか試験はパスしたものの、自分の未熟さに向き合わざるを得なかった期間があった。本当にこの時の自分は最高か最悪かでいったら鬼のように最悪だった。

感情が爆発して他責になるわ、うじうじするわで目もあてられないような感じ。「自分は頑張ってきた!」という自負が現実を受け入れることを猛烈に拒否して、暴れまくっていた。

ただ、そんな時にもやっぱり助けてくれたのは人だった。あえて耳の痛いことをガツンと伝えてくれた人、一度休んだら?と声をかけてくれた人、ただ共にいて話を聴いてくれた人、一緒になって悲しんでくれた人。

そんな関わりがあったおかげで、たくさん迷惑をかけながらも少しずつ向き合えるようになっていった。苦しい期間だったけど、ここがあったから2023年はいい年になったと心から思う。

苦しくて幸せ

上記期間を経て、自分や出来事への向き合い方がガラッと変わった。今までは自分の至らなさに直面した時は回避行動をとっていた(暴飲暴食、過度な自責など)けど、その「共にいられない感情」をあえて味わいつくすことを意識するようになった。

(感覚的なことなので伝わるかわからないけど)「つらいな」「逃げたいな」という感情をあえてホールドして、「ああ、今つらいんだな」「逃げたいと思っているんだな」と瞑想する。じゅくじゅくしている傷口を自分から触りにいく感じなので、すごく痛い。リアルに痛みが体に浸透していく感覚を味わい切るまでそこに留まる。

すると、しっかり痛いしダメージをモロに喰らうけれど、同時にたくさんの学びを得ることができた。「成長には痛みが伴う」という言葉を本当の意味で理解することができた。(前述した2022年の私はこれができる心の土台がなかったから、立ち止まることを避けてやみくもに行動していたのだと気付いた)


それを繰り返していくうちに、「苦しくて幸せ」という新しい感情が芽生えるようになった。

コーチングに出会う前の私は漠然とした不安に怯えていて、とてつもなく苦しかった。じゃあ今はどうなのかと言われると、やっぱり苦しい。でもその苦しさの質感が全然違う。

今は「自分が自分らしく生きるために何かを掴もうとする過程」で壁にぶち当たって感じている苦しみであって、とても前向きだと感じる。成長痛であり、願いから生まれている葛藤。

そこに直面できるようになった過程には人の存在があった。決して一人では立てなかった舞台に立つことができている喜びの方が、痛みによるダメージをはるかに上回った。

ああ なんて素敵な日だ
幸せに悩める今日も
ボロボロになれている今日も

ああ 息をして足宛いている
全て僕のこと あの日の僕らのこと

Mrs. GREEN APPLE「僕のこと」

未来は完璧に描けない

痛みを感じられる喜びを噛み締めながら、たくさんの挑戦をした。大きいところだと転職活動したり、CTIにコーチングを学びにいったり、イラストに本腰を入れてみたりなど。行動量はそれなりにあったと思う。

ただ、その過程で「これだ!」と思って取り組んだことがやってみたら意外とやりがいを感じられなかったり、自分の良さを活かせなかったりして、昨日と今日やっていることが全然違う…なんてことはザラにあった。

自分の中ではその場その場で一生懸命生きているつもりだけど、側から見たら一貫性がないと思われるんじゃないか…という不安が常にあった。

そんな時に友人から「まゆさんは会うたびに頑張っていることが変わるから見てて面白いよ〜」と言われて少し気が楽になった。何気なく言ってくれた言葉だったと思うけど、ただただ面白がってくれて本当にありがたかった。


たくさん行動を起こした期間を経て今感じているのは「to doで中長期のキャリアプランを立ててもあまり意味がない」ということ。

「10年後に〇〇をするために、5年後は××をして、今は△△に取り組もう」と計画を立てて行動したところで、実は10年後にやりたいと思っていたことが自分のやりがいとマッチしていなかったり、やりがいにマッチするような他の魅力的なことに出会う可能性もあったりする。そしたらまた1からプランを練り直す必要があるので、実は行動するよりプランを練っている時間の方が多いんじゃないか??とすら思えてくる。

だから、todo(やりたいこと)ではなく、being(ありたい状態)を考え、もしかしたら変わるかもしれないという前提の元、マイルストーンを置くような考え方にシフトしていった。

▼99%の人はbeing型(自分の状態に重きをおくタイプ)らしい


この1年で痛感したけど、私は思ったよりも人が好きだった。飽くなき探究心が湧いてくる。だからこれからも自分の力を人に対して使っていきたいし、その中で人と協働して関わり合って生きていきたい。

そんな状態を叶えるためにいくつかマイルストーンを置いてみた。2024年も完璧に未来を描こうとせず、「まあ変わってもいいよね」くらいの軽やかさで進んでいけたらいいな。


信じて生きていく

そうやって進んでいくうちに気付いたことがある。

私たちは予測不能な未来を生きている。この先幸せになれるのか、そうじゃないのかは誰もわからない。明日生きているか死んでいるのかすら知る由もない。自分ではどうにもならない出来事に突然巻き込まれるかもしれない。言葉にするとものすごく当たり前なことだけど、少なくとも私はその意味を本当の意味で理解できていなかった。

過去の私は未来を恐れ、コントロールしなければ!!と必死にもがいていたように思う。予定調和の中で生きることができれば安心できるはずだと考え、世間が言う「安定」を得るために資格を取得したり、現実的なto doから捻り出した窮屈なキャリアプランをひたすら練ってそれ通りに行動した。20年以上そうやって生きてきた。

でも、そんなの無理だ。予定調和なんて存在しない。そんな中で生きていくためには、自分を、他人を、未来を信じる力が必要だった。

この1年でたくさんの挑戦と失敗を繰り返したことで、まあ自分なら転んでもまた立ち上がることはできるだろう(どれくらい時間がかかるかはわからないけど)と思えるようになった。

一人で頑張ることの限界に達した時にたくさんの人のやさしさに触れたことで、人を信じて頼ることが少しずつできるようになってきた。

相手を信じて手放すことの難しさも大切さも感じられるようになった。

そうこうしているうちに、なんとなくだけどそこそこ明るい未来は歩んでいけるかもしれないな、と根拠のない自信に近い感覚をもてるようになってきた。(まだまだ模索中)

そしてつい最近、数年間避け続けてきたパートナーシップにようやく向き合うことができた。ここを深掘れば1本noteが書けてしまいそうなくらい私にとっては超難題。相手がいることなので自分が頑張ればうまくいくわけではないし、もしかしたら別れが突然やってくるかもしれない…と関係性を作ろうとする前にあれこれ考えてしまっていたが、やはりここも信じる力が試されるのだな、と思った。

予測不可能な世の中で、自分と他人、未来を信じて生きていく。2024年も引き続きここに向き合っていきたいと思う。

最後に

改めて振り返ってみると、どのタイミングでも人のやさしさに支えられてきたんだなと実感できた。

この1年は本当にいろんな人との出会いがあった。輝き、悩み、葛藤を出会った人の数だけたくさん見た。一人ひとりの生き方が自分にエネルギーをくれた。だから、みんな出会ってくれて本当にありがとう!!と心の底から思っているし、思いっきり伝えたいです。(少々キザっぽいけど。。。)


2024年のテーマは「離陸」と「“私”から“私たち”へ」。

この1年で得た学びをさらに深め、人とのつながりや関係性を創っていきながら、今の自分の思考や物理的環境から飛び立ちたいと思っています。

2024年も引き続きよろしくお願いします!



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