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起業家はゴールを目指してはいけない。

【ゴールは目指すな!駆け抜けろ!】

少し固い話を。

僕は、起業したいと言う相談をしてくださるクライアントには、
必ずこう言います。

「ゴールは決して終わりの地点ではありません。
達すれば必ず、次のゴールが現れるモノです。
ゴールにこだわり、そこだけを目標にすると燃え尽きやすいし、
なによりもゴールが近づいた時点で減速しないといけなくなってしまいます。
それ、おかしいですよね?
ゴールは終わりではありません。
通過点と考え、駆け抜ける意識を持つだけで、ゴールはまったく違った価値を持つんです。」
と。

空手やボクシングなど、打撃型の競技では、「打ち抜く」と言う表現をする事があります。
要は、パンチや突きは、相手のカラダに当たったところが終わりではなく、相手のカラダを打ち抜くように、カラダの向こう側まで抜けるような気持ちで打って初めて、効果が最大化すると言う事なんですね。

ゴールもそれと同じだと思います。

ゴールを終わりと捉えず、一気に駆け抜ける通過点と考える。
そうでないと、ゴールに到達する前に減速しないといけなくなります。
ゴールでパタッと倒れ込んでしまいます。

それではダメなんです。

あのマラソンの高橋尚子さんは、名匠、小出監督と出会って以降、マラソンの定距離である42.195キロを遙かに超える距離を毎日走ったそうです。
周りはみんなきょとんとしていたらしいですけど。
だって、42.195キロ走れば良い訳じゃ無いですか?

でも、小出監督とQちゃん(高橋尚子さんの事ね)の間には、キチンとした了解事項があったそうなんです。
それは、

「ゴールはゴールではない」


と言うこと。

いわゆるゴール地点を全力で走り抜ける事ができなければ、
そこで力尽きてしまうという事です。

だから、二人は当たり前のように、ゴール地点でトップスピードに乗れるような訓練をした。
定距離よりも遙かに長い距離を、当たり前に走り抜ける事ができるような訓練をした。

これ、凄いです。

あのアトランタオリンピック(だったかな?)の残り10キロくらいの地点でQちゃんがサングラスを投げ捨てるシーンがありましたが、
あれは恐らく「さて、ここがスタートだぞ!トップスピードに乗るぞ!」と言う宣言だったのだと僕は思います。

走り抜けるからこそ、トップスピードが維持できる。
駆け抜けるもの・・・ それがゴールだと思います。

あなたのゴールはどこですか?
まさかそこが終着地点だなんて思ってはいないでしょうね?

単なる通過点としてのゴール。
それを意識するだけで、生き方とか仕事のやり方が変わってくると思いますよ。


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