デフレからインフレへなぜ世界は大きくレジームチェンジしたのか?
2022年10月現在、世界は2010~2020年の間に続いた、世界各国がインフレ率2%を達成するためにゼロ金利どころか、国債や社債の買い入れといった量的金融緩和、はてはマイナス金利の導入といった強力な金融緩和措置をしていった。
しかしそれでも2021年になるまではなかなか持続的なインフレ率2%という数値の達成が難しい先進国ばかりであった。
しかし2021年から米国をはじめ、世界の先進国全てがインフレ率2%というインフレターゲットより高いインフレ率となっており、米国にいたっては2022年10月現在8%という高いインフレ率となっている。
しかも労働賃金や家賃といった粘り強いインフレ率上昇というのが起こっており、これによって日本を除いた先進各国は急速な金融引き締めに走っており、2022年10月現在の将来的な政策金利ピークは米国では4.75%・EUは3%に到達するのではないかと見られるほど金利環境は激変してしまっている。
今回の記事では、そもそもなぜこれまでのデフレの世界からインフレの世界へ急速に世界は変化したのか・それは今後も続きそうなのか・今後の金融市場はどのように変化するのかを書いていきたいと思う。
<そもそも現在の急激なインフレはどうして起きたのか?>
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